知人が本を出した。
書名を『きょうの猫村さん』という。
作家の知り合いは何人かいるが、マンガを出す知人は久しぶりだ。
僕はマンガが大好きなので、とても嬉しい。かなり嬉しい。
猫の家政婦と、家族と、家政婦仲間達の話だ。
あらすじとか書いても、よけいにわからなくなるだろうから、このくらいにする。
発売日を過ぎ、売れているといいなあ、などと、心から祈っていたのだが
本屋に行って、驚いた。
なんと、3カ所で売っていたのだ。
マンガのコーナーと、話題の本と、西原理恵子やくらたまのとこ(そこか?)。
こりゃすごい。心配無用だ。
かなり売れているに違いない。
先日青ブックに行った時も、誰かが立ち読みしていた。
もっともっと売れるといいなと思う。
多くの人に、あの世界観を味わってほしいからだ。
彼女の描くキャラクターや、世界観は大好きで
以前はよく、送ってもらった線画に、色を塗って送り返したりしていた。
合作の仕事をしているわけでも、どこかに発表するわけでもないのだが
どうにも、一緒に遊んでみたくなる、そんな魅力がある世界なのだ。
彼女の作品の良さは、視点というか、位置の素晴らしさだ。
ほわーっとしているのに、それでいて、とんがっている。
とんがっていないのに、とんがっているというのは、見事な世界の持ち主だ。
時代性も、社会背景も、流行も、なにも関係ない。
いつも、そこにトントンとキャラクターがおり
そろそろそろと世界が広がっている。
懐かしくもあり、今っぽくもある。新しいともいえる。
本屋でパラパラと見て、「あ、いいかも」と思ったら
ぜひ、買ってみてほしい。
独特の世界観が味わえるなんて、とても有り難いことなんだから。