先日、個人的な用事で栗橋まで行く機会があり
恵比寿から湘南新宿ラインで、グリーン車に乗ったんですが
今、Suicaでグリーン席のチケットも買えるのね。
って、これ、なかなかナイスな
インターフェイスデザインの問題なのです。
まず、Suicaを使って、グリーン席のチケットを
券売機で買うまではいいとして
さて、その後、どうやって「グリーン席に座る権利」を
Suicaを使って、車掌さんやら車内の職員の人に伝えるのか?
逆に言えば、どうやって、車掌さんは
グリーン券を買って座っている人と
グリーン券を買わずに座っている人を見分けるか。
…という仕事っぽい話ですが、けっこういい例題である。
普通の切符だったら、車内の改札の時に切符を見せるわけだよね。
それをITで処理すると。
さあ、どうやって?
グリーン席に座っていると、「切符の拝見〜」と車内の改札が来て
Suicaを職員に渡して、端末で認証してもらう?
(それだと切符とあまり便益が変わらないよね)
券売機で買った時点で、席番号が発行され
それを利用者に知らすとともに、情報を列車(の職員)に届ける?
(そりゃあちょっと、いろいろ問題も出そうだし
湘南新宿ラインは自由席なグリーン席なんだよね)
という答えが、上の写真。(クリックすると拡大します)
これ、席の上の屋根なんです。
Suicaのマークと、赤と緑のランプがついています。
まず券売機でチケットを買った時点で
Suicaにグリーン券のチケットを買ったという情報として
乗車駅と降車駅の情報(と購入した時間)が書き込まれる。
そのSuicaを持って列車に乗り、グリーン車両の中から好きな席に座ったら
屋根のSuicaのマークにSuicaをタッチ。
すると、緑のランプが光る。
「グリーン券を買って座っているんだぞ」という表現です。
というおかげで、車内改札がないので、すぐにぐっすり寝られます。
で、乗り過ごしてみました。
すると、緑のランプは赤に変わる。
そしたら、車内を移動していた職員の方のチェックが入りました。
「お客様どちらまで?」
「寝て、乗り過ごしちゃった…」
というシステム。
ちなみに、席を移動する時は
移動後の席で再度タッチすればよろし。
乗り継ぎなどで列車を変える時は、一度タッチしてから次の列車で再度タッチ。
うーん、なかなかよいインターフェイスだなあ。
屋根にサイフ(Suica入り)をタッチする感覚って、結構面白いよ。
って、湘南新宿ラインのグリーン車もいいけど
新幹線も早くIT化してくれよ、JR!
それって、秋のケータイIC化に合わせているのかしら。
ケータイのウェブやアプリで購入して
ケータイタッチで改札通って、席に座るだけ。
うーん、便利。
だけど、昔の、切符にハサミをチョキチョキもいいもんだよなあ。
(さて、ついでにクイズ。
なぜ、券売機で先に買う必要があるのか?
席に座ってSuicaをタッチした時にお金を引き落とせばいいじゃないか?
の答えは、どうしてでしょう。
って、ITな仕事をしている人は1秒で答えられる問題ですが…)