人間ドックへ行く。
血液から尿から、視力も聴力も肺も
超音波やらCTやらMRIまで、だいたいぜんぶ調べた。
「忙しいあなたへ」というコピーでもあるかのように
午前中スタートで、午後すぐには終わるという特急人間ドック。
想像以上に問題はなく、想像以下ということもない。
まあ、そうだろうなあ、という結果。
火星にロケット飛ばしてみたけれど
やはり、未知の生物など発見できることもなく
まあ、そうだろうなあ、という結果、という感じ。
内臓脂肪が意外にも少なかった。
コレステロールも、中性脂肪もOK。
糖は高い。うーん。
両眼2.0あった視力が落ちた。
ほんとうは1.0くらいまで落ちているんだと思うけど
集中力と直感能力で、両眼1.5というスコア。
それどうよ、という気もするけど。
聴力の成績がかなり良く、嬉しい。
そこだけは、本気で自慢できるなあ。
「耳がいい」ということだからね。
横の席に座った、おじいちゃんのカードに
来歴回数、六十数回と書いてあった。
「どんだけ命、大事よ」と心で呟き、微笑んだ。
たまたま、STOP ROKKASHOの話が連続しますね。
さて、来月、5月18日の金曜日、六本木のSuper Deluxeにて
「stop-rokkasho 1周年記念」イベントが開催されるのですが
僕も参加します。
イベントの出演者は、僕のほか、坂本龍一さんや、桑原茂一さん
中沢新一さん、ピーター・バラカンさんなどなど。
他にもパフォーマンスや、写真、映像の展示など、盛りだくさん。
チケットの入手方法は、下記、media CLUBKINGのウェブサイトから。
明日の0時から受付とのことですが、会場がそんなに大きくないので
なかなか入手が難しいかもしれませんね。
取れなかったらごめんなさい。
坂本さんと一緒のイベントも久しぶりだし
snow effectのパフォーマンスも楽しみだ。
お楽しみに!
<<ここをクリックすると、media CLUBKINGのページへジャンプします>>
STOP ROKKASHOに賛同したアーティストの作品に
新しく、KRAFTWERKの作品がエントリーした。
曲は、RADIOACTIVITY(放射能)。
ワルシャワでのライブ音源。
冒頭のセリフが響く。
"One of these radioactive substances
Krypton 85 will cause death and skin cancer."
(放射線物質の1つである、クリプトン85は
人を死に至らしめ、皮膚癌を引き起こす)
自然界には存在しない、放射性のクリプトン、クリプトン85。
「日常生活には影響がない」「安全だ」とされて、大気に放出される。
青森の農作物は大丈夫だろうか。この先もリンゴは食べられるのだろうか。
というか、僕たちは、大丈夫だろうか? ほんとうに。
===============================
東京電力など10電力会社と日本原子力発電、電源開発は、トラブル
隠ぺいやデータ改ざんなどに関する社内調査の最終結果を先月30日
に報告。報告数は原子力発電所で97事例、火力で128事例、水力
で81事例の計306事例だった。この日明らかになった不正の延べ
件数は、原子力約450件、火力約1200件、水力約9000件の
計1万650件に上った。
===============================
ま、六カ所は日本原燃社だけど。
こういう人たちのこと、信じて生きていくのかしら?
信じて生きていけるのかしら?
「1万650件」ってどんな数字なんだろ。
牛乳やお菓子の会社は、期限切れの材料を使ってしまったりすると
あんな大変なことになっちゃうのにね。
話が逸れた。
「安全だ!」「安全じゃない!」
いろいろ意見もあると思うし、安全派は安全を強めて主張するだろうし
安全じゃない派は安全じゃないデータを強めて主張するだろう。
だけどね、僕は、そんな悪い可能性がデカすぎるもの、嫌なんです。
子供もいるもんで。地球も日本も青森も好きなもんで。
だから、僕はSTOP ROKKASHO。
簡単な話、こちらは、腹がくだる、とかじゃすまない話ですので
後で怒っても、遅いと思うんだ。
STOP ROKKASHOのサイト、見て考えてみましょう。
反対でも、OKでもいいけど、責任持ちたいね。
<<ここをクリックすると、STOP ROKKASHOのサイトにジャンプします>>
サイトにジャンプした後
「ART」と書いてあるところをクリックすると
KARFTWERKの作品も含め、作品を聴いたり見たりできます。
「INFORMATION」と書いてあるところをクリックすると
六カ所再処理工場について知ることができます。
先日、Google mapのマイマップのことを書いたばかりだが
Googleの新しいサービスで、「Google トランジット」がスタートした。
こちら、出発地点と、到着地点を入力すると
その経路が表示される、というサービス。
それだけなら、Yahoo!の「路線情報」でも
ジョルダンの「駅名入力検索」でもできそうなのだが
「Google トランジット」は、駅から駅、というだけではなく
駅から場所とか、場所から場所、の検索も可能となっている。
「恵比寿から、東京タワー」とかね。
もちろん、それだけでは、徒歩予測時間が加わるだけなので、あまり意味がないのだが
「Google トランジット」は、「地図」が、経路リストと同時に表示される。
そこがすごく便利。
ただ、残念ながら、徒歩の経路は、地図上に表示されない。
なんとなくざっくりと、ここですよ、というだけで。
とはいえ、地図は表示されているので、自分で見て
「ああ、こう行くんだな」と確認はできるわけで
どこかへ行くときに、プリントアウトして地図として使うにはすごく便利。
「ほかにそんなサービスなかったっけ?」といえば
実は似たようなものも、それ以上のものもあったりもするんだけど
Googleは地図が美しいんだよね。
色遣いとか、書体とか、ラインとか。
上の図を参照していただければ、わかりやすいですが
Googleでは、縮小マップと、拡大マップで
描く内容が大きく違っている。
拡大されるにつれ、情報が細かくなっていく。
逆にいうと、縮小マップで、細かいところまで描かないことで
地図が汚く見づらくなることを避けている。
そんなところが、美しいと思うんだよね。
Googleの地図は、元々はアメリカだったわけだけど
その元祖のアメリカの地図と、日本の地図は大きく描き方が異なっている。
同じ会社のサービスとは思えないくらいだ。
アメリカの地図は、アメリカで売っている地図みたいだし
日本の地図は、日本で売っている地図みたいだ。ニーズを踏まえている。
(下図がアメリカの地図(シカゴ))
単に「アメリカのサービスを日本に持ってきました」ということでなく
日本に合わせた「日本版」の開発をしているところに、Googleのすごさを感じる。
日本に合ったサービスの開発を、もっと進めてほしい。
「恵比寿駅で電車を降りて、どこか近くで評判の焼き肉を食べたいなあ。
だけど、サイフの中が寂しいんで、その前にATM。あと予算は10000円以内ね」
みたいな検索ができる時代が、もうすぐそこまできているんだよね。
そこまで繋がって、やっと「総合検索サービス」の価値が出てくるのであります。
<<ここをクリックすると、「Google トランジット」にジャンプします>>
最近、貨物列車に乗りたいと、よく思う。
別に貨物列車でなくてもいいんだけど
列車の屋根がない車両に乗りたい。
僕は、電車の旅が好きだ。
窓から外を見て、いろいろと、もの思う。
どんな人が住んでいるんだろう。
どんな家族や、どんな動物がいるんだろう。
どんな会話があって、どんなニュースがあって
今日もいくつもの、喜びや悲しみがあるんだろう、と想像する。
だから、新幹線より、普通列車が好き。
新幹線は、ちょっと離れたところを走るからね。
町や村と接していない気がしてしまう。
夜行列車は最も好きで、夜の移動はわくわくする。
だけど、列車の中というのは、外と繋がっていない。
あたり前のことだけど。
だから、町を抜け、村を抜け、という感じがあまりしない。
もちろん、移動している、という感じはするんだけど
「抜けていく」という感覚がない。
貨物列車の荷台に乗って
夜通しで、どんどんと移動したら、どんなに気持ちがいいだろう。
いろんな町や、村を抜けていく。
どんどん走る。
夜が終わり、だんだん空が明るくなって、走っている町や村と一緒に
自分の乗った列車に朝がやってきたら、どんなに素晴らしいことだろう。
完全に明るくなっても、列車はどんどん走っていく。
また、町や村を抜けて、走っていく。
ほんのわずかの出会いとなる、町や村。
すぐに通り過ぎてしまう、という感覚。
どうにか方法はないかなあ。
外のデッキがあるような、夜行列車ってあるのかしら。
それがあるなら、そこにずっといれば、わりと近いんだけど。
カシオペアの一番後ろの車両などで
横向きではない景色を眺められたら、ある程度は
抜けていく、という感じがあるのかもしれないけれど
外と内、というのは、やっぱり大きいなあ。
空気もあるし。温度もあるし。
なにより、そこにある、町や村と繋がっているからね。
google mapに、マイマップができたということで
数日前にテストも兼ねて、こんなものを作ってみた。
これ、便利な仕組みですね。
あっと言う間に作れるし、簡単に公開できる。
ルール違反になるのかもしれないけど
新しいアカウントを1つ取って
何人かに伝えれば、みんなで作るマップもできる。
いろんな使い途がある。アイデア次第だ。
これら、このマップで挙げたお店は
恵比寿で僕が、よく行く店、好きな店。
恵比寿に、来られる際に
ぜひ、ご利用くださいませ。
<<ここをクリックすると、「eno ebisu map」を開きます>>
御園座で、歌舞伎『盟三五大切』を見る。
素晴らしく面白かった。
まず、その話、脚本に驚く。たまげてしまった。
何の知識もあえて持たずに見たので
最初は、ずいぶんシンプルな話だなあと思って見ていた。
そりゃ、言葉も文化も常識も現在のものとは異なるんで
話のスジを追うのにそれなりに苦労はしたんだけど
骨格としては、シンプルな話だと思って見ていた。
やっぱり、こういう「手法」というものは進化していて
いくら名作といえど、昔の話は昔の話だなあと。
古い漫画とか、古い映画を見るような感覚に思えてしまった。
古い漫画とか、古い映画よりも、遙か昔の作品なわけで。
それが、そうでもないことに気付く。
自分なりに、話のスジが見えて、こういう展開だろ
と勝手に思っていたところに、いろいろとひっかかりを感じる。
おかしいなあと。
わざわざ、な伏線がいっぱい見えてくる。
「ん? これって、実は……、実は……という展開じゃないの?」
そう思えてから、途端にのめり込み度が増し、頭がフル回転する。
話のスジが見えたと思って、ラフに捉えていたことに後悔しながら
まるでミステリーを解くように、こういうことか?
こうなるか? と、展開を予想しながら、舞台にも集中。
めちゃくちゃ面白かった。
当時の脚本家、素晴らしい仕事しますね。ちょっとびっくりしました。
単に基本となる話が面白い。まずここがすごい。
そして、大衆エンターテインメントとしての仕事。
笑いあり、ホラーあり、バイオレンスあり、色香あり、哲学あり。
よくこれだけ自然に入れられるなあと思う、興奮要素。
その中で、なによりも目立つのがバイオレンス。
これは、江戸の当時は、度肝抜かれたことでしょう。
映像にしたら、いまだってR15指定か、へたすりゃ成人指定。
そして驚くのが、『インサイド忠臣蔵』みたいな要素も持っていること。
『アナザーストーリーオブ忠臣蔵』といいますか。仕事が凄すぎ。
ダースベイダーはどうして生まれたか? を楽しみながら見るような感覚も楽しめる。
またそれが、武士社会なんてさ的な、皮肉となって
当時の大衆を大変に満足させたと思われる。
さらにそこに、『四谷怪談』もちらちらと入ってくる。いやー仕事が細かいわ。
四谷怪談の後日談が、パロディ的なスパイスとして導入されている。
参った。凄すぎる。楽しめる要素が多すぎる。
とにかく話を書いた人の仕事がすごいや。
これ、現代劇のヤクザ映画にしたら、面白いんじゃないかなあ、とも思った。
話に驚いたので、そればかりを書いてしまったが
もちろん、演ずる役者さん達も素晴らしかった。
僕が唸ったのは、演じていないときの演技。
あたり前だが、舞台の芝居は、映画とは違って
フォーカスされている人以外も舞台にいる。
映画だったら、フレームには入っていない人もそこにいる。
そこで、どんな表情をするか、どんな姿勢を取るか、というのが
舞台芝居では、本当に大切なことなんだと、改めて感じさせられた。
というのは、菊之助演じる、女形、小万の演技。
小万という女は悪いやつなんだけど、いろいろ企んで悪いやつなのか
あまりなにも考えてなくて流されてる悪いやつなのか
どちらか明確にしておく必要があるし
どちらにどのくらい振るかによって、スジが少し違ってくるくらいのものだが
「考えが薄いために流されているだけ」、という演技がよかった。
他の登場人物が演技をしているときの表情。姿勢。
それによって、この女は、ああ流されてるだけなんだなあと
でも、その流されているのも悪だよなあと強く感じるようになる。
アイデンティティがない、或いは少ない、という演技は凄いと思った。
その流され女が、まるで眠りから目覚めるようなシーンが強烈。
自らの子の命を目の前にして、やっとそこで目覚める。
その変わり方が素晴らしかった。
このために、流され女に振り切っていたのかと思えるくらい。
そのおかげで、コントラストが強烈になり、最も残忍で悲しいシーンが際立った。
あと、三津五郎演じる、源五兵衛が雨の中、花道を去るシーン。
この演技というか、振る舞いというか、心情の表現が凄かったなあ。
なにを言うとか、どんなポーズとか動きとか、そういうのとは関係のない世界。
こんな演技があるのか、と本当に驚いた。
彼の心情がバイブレーションになって、客席に伝わってくるんだもん。
生で見る価値というのを心から感じさせてくれた。
こういう芝居ができる人たちがいるから、劇場にかけつける人がいるわけだ。
という、『盟三五大切』は、御園座で24日まで。
こんなにも面白いとは思わなかった。失礼。
Le baron de Parisから届いた会員証が
めちゃくちゃ、かわいくてたまらない。
ものすごくステキな、andreデザイン。
持っていてウキウキする
会員証なんてない。
店の名前もロゴも、MEMBERSHIPとかの文字もいらない。
必要なことは裏に書けばよいわけだ。
当たり前のことだ。素晴らしい。
診察券も、キャッシュカードも
みんなこうなればいいのに。
当たり前のことで、唸らせられるというのは
有り難いことだ。デザインに感謝。
『スパイダーマン3』のワールドプレミアへ。
ワールドプレミアというだけあって、世界で最初。
というだけあって、すごい規模だった。
六本木ヒルズのシネマ、全館貸し切り。
に加えて、外にはステージが組まれ、開映前にプレミアショウ。
スパイダーマンが天井から降りてくる。
レッドカーペットには、トビー・マグワイヤが歩く。
キルスティン・ダンストは、魅力あった。すごくかわいい。
着いた頃には、ステージでマジシャンセロがマジック中。
意図があまりわからないけど、配給の気合いが伝わる。それで充分。
司会のクリス・ペプラーが、つい間違えて「スーパーマン(!)」と
言ってしまう場面が、本日、一番のスリル。会場戦慄。
シアターへ向かうと、厳重な荷物チェック。
大勢の係員と、空港にある金属探知器まで登場。
さすがワールドプレミア。
ケータイ電話までも預けることになり
ケータイ動画の性能の向上を感じさせられる。
やっとの思いで、シアターに入ると、ポップコーンのサービス。
席の横には、ミネラルウォーターが置かれている。
さすが、ワールドプレミア。
と、アゲアゲの中、映画が始まる。
スパイダーマンは、1も2も好きなので……
……とやっぱし、映画の内容は、5月1日が公開日なので
あまり書かないことにします。
楽しみにしている人も多いだろうからね。
約2時間半後、映画が終わると、パーティへ。
パーティは、森タワー52F、シティビューを貸し切り。
うお、プレミア!
外に出ると雨が降っていたが、すぐさま傘のサービス。
おおお、プレミア!
パーティ、メシがうまい。シャンパンがVeuve Clicquot。
デザートもうまい。DJで爆音。
その規模に驚く。
海外のイベントのようだ。
あぁ、やはりワールドプレミア!
映画のプレミア試写会で
ここまでの規模は初めてじゃないだろうか。
いったい幾らかかってるんだろ?
と疑問に思っていたら、3億円とのこと。
スパイダーマン3……億!
ソニ・ピクチャーズとソニーの本気が伝わる。
映画、DVD,テレビ、ゲーム、グッズと
ブランド・キャラクターによる、ビッグ・ビジネスだもんね。
スパイダーマン実物大の展示。おしりがキュートだった。
久しぶりに、ステキなcafeに出会った。
名前はmargo(マーゴ)、祐天寺にある。
その昔、cafeブームがあって
街のあちらこちらにcafeが出来た。
それ以前からあったcafeも、そのときできたcafeも
どれもこれもごっちゃになって、行列ができたりして
本来のcafeのあるべき姿からは遠くなった。
悲しいできごとである。
cafeのなにが、なんたるかは
僕が定義するようなことではないんだけれど
「気持ちがいいこと」に尽きるのではないか。
居心地がいい、だけでなく、気持ちがいいこと。
margoは、とても気持ちがいい。
気持ちがいいこと、の魔法のスパイスはわからない。
その店その店で、材料も調合も違うだろうし
狙ってできる、というものでもないように思える。
きっと、気持ちのよい妖精、みたいなのが存在して
いいなあと思うお店に居着くようだ。ますます気持ちがよくなる。
margoのメニューは、ひよこ豆とレンズ豆の玄米のカレーや
焼き魚の玄米の定食、玄米のチキンドリアなど。
それに、リンゴのドレッシングが美味しいサラダがつく。
どれもあたたかくて、テーブルが楽しくなる味。
席はたった、10席もない。
木の古いアップライトのピアノがなかったら
あと数席は増やせるだろうが、それも大事な店のメニューの1つ。
いろんな人がここで弾いたり、笑ったりするのだろう。
みな、この店の気持ちよさに惹かれ、気持ちいい人が集まり
より気持ちいい店になっていく。
cafeは、お店とお客さんが一緒になって
作っていくものだと思う。
そんな、まるでcafeのようなcafeが、あってよかった。
いつまでもあってほしい。
場所は、祐天寺の駅のロータリー側を出て(東側)左。
ケンタッキーの横の道を進んで(ナイアガラという有名な電車カレー屋がある道)
3分くらい。東横線をくぐるガードのちょい手前の右側。
許可をいただいたので、住所と電話を下に載せておきます。
(「一人でやってるお店なので
お待たせしてしまうかもしれません……」とのこと)
席数がないので、ぶらっと寄るのではなく、わざわざ行くというなら
電話を入れたほうがよいかもしれません。
気持ちのよいお天気ですし、この土日など、どうでしょ。
margo(マーゴ):祐天寺
東京都目黒区祐天寺1-21-16-B
03-5722-4505
12:00-15:00(ランチ)18:00-22:30(デイナー)
土日は15:00-18:00間もコーヒータイム。
(火曜日と第三月曜日はお休み)
『スモーキン・エース』の試写会を見に。
『M:i:III』の監督オファーを断った男。
ジョー・カーナハンの監督・脚本、最新作。
ラスベガスのマジシャン、主人公エース。
裏社会との付き合いを深めるうちに、自らもマフィアの真似事を始め
挙げ句、逮捕されてしまうが、終身刑を免れるため
FBIとの司法取引に応じようとする。
その裏切り行為に怒った、マフィアのボスが
エースに100万ドルの賞金を賭けると
その噂はすぐに広がり、世界中の殺し屋たちが
エースが身を隠すホテルの最上階に集まってくる……。
というようなお話。
ぶっ殺しにくるのは、7人の殺し屋。
殺し屋からエースの身を守るFBI。
身柄がFBIに渡らぬよう弁護士から保護を依頼された3人。
ターゲットは主人公エース。
いろんな殺しの手段を持った者たちが
100万ドルを手にしようと、一カ所に集まってくる
という設定が面白い。
とてもいい設計だと思う。
バカを殺しに、各地からバカが集まるから
バカ同士で殺し合いが始まる。
そこに、FBIもボディガードも加わるわけで
もうなんだか、とにかく殺せ殺せとなってしまう。
殺しのバカ異種格闘技みたいな映画だ。
ミステリー的な面もあるんだけど
それよりも、バカのデスマッチが大迫力。
もう、それに尽きる映画。
タランティーノや、ガイ・リッチー、ロバート・ロドリゲスとかと
比べられることになるだろうし、マーケティング的にも
そんな感じだろうが、ちょっと、そういうの抜きで見たほうがいいと思う。
その3人に共通している、独特のユーモアはないから。
しかし、バカがある。
なんか、感動もしたくないし、大笑いもしたくないし
涙を流したくもないし、社会情勢なんて考えたくないけれど
バカの殺し合いを見て、興奮してスッキリしたいというときは
ピッタシな映画だと思う。
音楽も、PRODIGYだの、MOTORHEADだの、The Stoogesだの
バカの紹介や、バカの集合や、バカの殺し合いを盛り上げてくれる
素晴らしいラインナップ。
決して高得点じゃないのに、興奮した映画は久しぶりだ。
スペアリブを腹一杯たべたような感じだった。
アリシア・キーズ。存在感あるねえ。
息子と北鎌倉の東慶寺へ。
涼音堂茶舗の星さんに誘われ
お茶とお花と、お寺でエレクトロ。
サクラチルアウト2007。
東慶寺は初めて行ったんだけど
静かで落ち着いていて美しいお寺だった。
空気がゆったりとしていた。
本来はサクラでチルアウトのはずだったが
残念ながらサクラは散るアウト。
だけど、そんな感じのほうが合っていたかもと思う。
華やいだ感じがちょっと薄いのがよかった。
そのぶん、ゆったり感が出ていた。
静かな感じ。
お寺の庭で椅子に座って
おしるこを飲んで、塩こんぶをつまみ
遠くで聞こえるエレクトロにぼーっとなる。
息子にとっては、よくわからない奇妙なイベント。
興奮している。テンションが高い。
しかし、まあそれにしても
お客さんがいっぱいいた。
そんなに、エレクトロ好きな人多いっけ、いつも。
周囲には、数えるくらいだけどなあ。
もっと、みんな友達になってくれ。
Firoというアーティストがよかった。
床に座って聴いていると、床の板に低音が響いてくる。
木の材質の響きは気持ちよかった。
雨も強くなりはじめ
息子も、ちょっと眠くなっていたので
残念ながら途中で帰ることに。
小学校3年生じゃ、電子音楽でまったりも限界あるようだ。
……いやいや、ちと待てよ。
自分がお前の年だぞ、YMOがデビューしたのは。
買ったのは、ちょっと後だけど。
そうかあ、自分が電子音楽にハマり始めた小学3年生を
いまからお前が体験するのか。
いい春だ。
こいつは、なにに「うお!」となるんだろう。
帰りながら、息子に訊く。
「今日の音楽、どうだった?」
「うーん、もっと楽器がいっぱいあれば見てて楽しいんだけど
なんか、CD聴いてるみたいに思っちゃう……」
なるほど!
ラップトップは見ていて面白くないもんな。
そういえば、YMOは生で演奏していたのが大きかったのかもしれない。
カッコえぇ!、とか、うめぇ!、とか、感じやすいもんね。
北鎌倉からの、帰りの電車の中。息子が、眠ってしまう。
左肩に自分の子供の重さを感じる。
今年、こいつが、人生を変えるようなものに出会いますように、と祈る。
BECKのライブに行った。
突然行った。
恵比寿LIQUIDROOM。
突然誘われ、開演直前にオフィスを出て
サササと行って、ライブが見れるなんて、いいロケーションだ。
やっぱいいわ、恵比寿という街。
追加公演の、さらに追加公演であり
来日最初の公演であるため
どこか、公開リハっぽさもあるようにも最初思えてしまったが
素晴らしい内容だった。非常に満足。
ありがたい体験だった。
BLACK TAMBOURINEでスタート。
ライブスタート時は、どこかぎこちなかった。
こちらも、あちらも、ぎこちないように感じた。
始まってしばらくの間は、なにか、ふわふわしていた。
が、終わってみれば満足満点のライブ。
とにかく、ライブ中盤手前からがサイコーだった。
えらくカッコよかった。
音楽だった。
めちゃくちゃクリエイティブだ。
中盤からのディナータイムというか、ディナーショウ。
アコギでBECKが歌う横で、他の皆はディナータイム。
栄養補給。
テーブルを囲んで、椅子に座って食事を始める。
そのうち、曲に合わせ、テーブルを叩き、グラスを叩き
食器を叩き、手を叩き、チンチンドンドンと大騒ぎ。
アコギとボーカルと、チンチンドンドン。
わーなんだこれ。
すごいグルーヴ。すごいサウンド。
なんてクリエイティブなんだろう!
ディナータイムは、フジロックでもやったそうなので
なんだか、初めてデビット・カッパーフィールドを見た人の感想みたいで
ちょっと恥ずかしい感じもあるが、そんなことどうでもいいくらい素晴らしい。
書かずにいられない。
セットリストも予定とはずいぶん変えたように感じたし
この後の全国や、ZEPPや、武道館は、また違うと思うし
ヒット曲の演奏も、ちょっと少ないように思えるが
いやー良かった。
ほんとに参った。
LIQUIDROOMでよかった。
BECKはずっとすぐそこだった。
ライブ前、ライブ終了後、いろんな人から声をかけられた。
ゲームがんばってくださいと言われた。はい、がんばりますと答えた。
BECKのせいだ。
『ラルΩグラド』、1巻を読む。
原作/匿名作家(鷹野常雄)、漫画/小畑健
という『DEATH NOTE』スタイルなわけで
非常に楽しみにしていた。
1巻がやっと出た。
内容は「冒険!」とか「成長!」とかいう感じなので
まだまだ舞台をしっかりと描いている段階なのであろう。
これからが楽しみな漫画だ。
『DEATH NOTE』な衝撃を期待しすぎたことは反省。
「そりゃびっくり設定」な作品ではなかった。
『DEATH NOTE』でいうところの「頭脳戦」的な
作品の核となり、ユニークな……とかとか言っちゃって
どうしても『DEATH NOTE』と比べてしまう。
よろしくないなあ。
ナイト・シャマラン的な十字架か?
といいつつ、この鷹野常雄という、匿名作家は誰なんだろう?
『DEATH NOTE』の原作者=大場つぐみ(すぐにまた比べてる)
という匿名作家が、ガモウヒロシであれ、誰であれ
仮にXさんとすると、そのXさんとイコールではないように思える。
世間ではイコールとか言われておりますが。
表面的な部分が違うとかいうことではなく、根っこが違うような。
「鳥山明さんが原案で、江川達也さんが原作でしたー」
とか言われたほうが、よっぽどすっきりするような物語と設計と演出。
うーん謎だ。
以前は勝手に、大場つぐみ=OOBA TSUGUMI
=GAMOU(ガモウヒロシ)+TSUBOI(誰? 編集?)
なんて思っていたんだけど、そんな感じでいくなら
TAKANO TSUNEOていうのはなんだ?
A SNEAK NOT OUT、みたいなアナグラムかしら。
「外に出さない、卑劣なやつ」みたいな感じで。
ちゃうなー。
よく言われている説で、大場つぐみ=おおばつぐみ=大×組(大きいバッテンの組)
=読者アンケートの下位グループを指した言葉、というのが正しいのだとしたら
鷹野常雄=たかのつねお……というのは、なにを指すのだろう?
「大×組」と同じような意味で、「鷹の爪を」隠した人、みたいな推理でどうでしょ。
うーん。
朝、リビングのソファに座って
YMOのTechnodon Liveを見る。
家では、あまり個人的趣味なものは見ないんだけど
今朝は、なんだか見たくなった。
カミさんと息子は
ピンクのチューリップが咲くテーブルに座って
オーブンで焼いた、朝食のピザトーストを食べている。
1993年の再生ライブ。
ウイリアム・バロウズの声がドームに響いてライブは始まる。
我が家のリビングにも響いている。
この曲のLFOでシンクする白玉は影響されたなあ。
この曲の細野さんのベースラインは影響されたなあ。
などと思っていると
カミさんが、ピザトーストを食べながら訊いてくる。
「このライブも観に行ったん?」
このライブ「も」ではなく
YMOのライブに行ったのは、この再生の時しかない。
現役時代は小学生だった。行ったことがない。
残念ながら、散会時のチケットは当たらなかった。
ぼんやりとゆっくりと記憶が戻ってくる。
「行ったよ。
朝から東京ドームに行ったんだ……」
「なんで?」
再生のライブは、両日とも行ったのだが
その初日は、あまりにも感慨深いものだった。
僕はYMOで育ったようなものだ。
ビートルズでも育ったし、パソコンでも育ったし
映画でも、ビデオゲームでも育ったけれど
YMOの影響が最も大きい。
再生がどうではなく、ライブがどうでもなく
楽曲がどうでもなく、その日が来るのはあまりにも大きかった。
どうしていいかわからず
YMOの全部のCDとディスクマンを持って
開場時間のずっと前から東京ドームに行って
最初のアルバムからずっと聴いていた。
聴きながら、自分の成長の、その時々の
いろんなことを思い出して、開演を待った。
テレビの向こうでは3人が、演奏を続けている。
リビングのこちら側では、いまや家族もいて、僕らも3人だ。
あの頃、僕は1人だったのかもしれない。
テーブルの上を見ると
ピンクのチューリップが3本、優しく咲いていた。
ピザトーストを食べ終わったカミさんが
「スゥパァマァン、スゥパァマァン」と口真似をしていた。
家に新しい本棚が来た。
本棚が1つ増えた。
数でいったらオフィスにある本のほうが多いけど
家に置いてある本は、ほんとに好きな本とか
ちょこちょこと読みたい本ばかり。
本棚の、棚がまるで百貨店のフロアのようになり
おーなり由子コーナーや
しりあがり寿コーナーや
脳&宇宙コーナーになる。
上の写真はおーなり由子コーナーだ。
その中の1冊。
なんで同じ本が3冊もあるのか?
と息子が訪ねる。
「モモ」というおーなり由子さんの本が3冊ある。
もういまから10年くらい前
青山ブックセンターで、おーなりさんの新刊を見つけ
いつものように買おうとすると
サイン本があることに気付く。
やった!
と喜び、サイン本を買おうとすると
サインと共に描かれた絵が
本によって、異っているということに気付く。
ワンちゃんが横向いている絵と
ワンちゃんが上を向いている絵。
悩む……。
よし、2冊買おう!
……しかし、どこか心痛い。
数少ないサイン本を買い占めてしまってよいのだろうか。
悩んだ挙げ句、なにもサインしていない本も買うことに。
自分でもよくわからないんだけど
サインなし、も買うことで、罪滅ぼし気分。
だから、家には3冊同じ本がある。
かわいいったらありません。
雪を見た。
東京では桜が満開で、花見日より!
とかいうタイミングで、雪を見てきた。
雪の日だった。
雪の日曜日。
温暖化と天候の気まぐれの割合がわからないが
確かに今年は雪の量が少ないと言っていたが
それでも、4月の1日だというのに
雪が残っているというのは、すごいことだ。
みんな、ぴゅんぴゅんと
スキーやスノーボードで滑っていた。
雪が多い場所に住んでいる人には
あたり前のことなんだろうし
彼らからしてみれば、この時期にもうさっぱり
雪がないなんて、すごいことなのかもしれないけれど。
ちょっとやっぱり驚いた。
だって、東京からそんなに離れていないところだから。
同じ関東地方だったから。
4月になって、ぱっと雪が見たいなと思ったとき
ぱっと雪が見れちゃうわけだから
なかなか、関東地方も広いものである。
日本全体で考えると、日本は広いとよく言うし
実際、この時期、札幌と那覇では
最高気温が20度以上も開いちゃうわけだから
ほんとうに日本はタテにも長いわけだけど
そんな大きな単位でなくても
同じ関東といえども、なかなか広いもんだ
深いもんだと実感した。
といっても、「寒い」、というわけではなかった。