土曜日。
寝てたら、起こされた。
もう7時になる。
食事をするために、外出する時間だ。
と思うと、カミさんと息子に問題を出される。
3年生になる息子の小学校の、算数の宿題らしい。
カミさんが解けなかったので、パパやれと。
「くくっ、3年生の算数の問題なんて……」と
余裕かましてたら、うまいこといかない。
あれ?
「えーと、あれ? もう1回……」とか言うと
もうハラ減っただとか、食事の時間がとか言い出す。
父の威厳。
父の才能。父の能力。
あれ? オレ算数、得意だったのに。
テレビのIQ番組に出演してIQ155取ったのに。
ていうか、これ、小学校3年生の1学期の宿題なのに。
あれれ?
こういう問題。
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「つぼ」に油が1リットル入っています。
この油を5デシリットルずつに分けます。
しかし、ここには、3デシリットルと、7デシリットルの
「ます」しかありません。
この2つの「ます」を使って、5デシリットルずつ
分けるほうほうを考えましょう。
9回で分けることができます。
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「油」にルビがふってあったり
「ほうほう」はひらがなだったりするのが、小3レベル。
なのに、いきなり1回でできなかった、父親。
食事の時間が迫ったので、仕方なしに外出。
食事の後に、一度オフィスへ行くので、会社で考える
と伝え、食事。
で、食事が終わり、オフィスに着いたのは、21時半。
人と会うため、ここを出ないとならないのが22時15分。
慌てる。
慌てて、息子の宿題にトライ。
メール見るより先。
父の威厳。
守りたい。
こんなに緊張して慌てて、問題解くのは初めてだ。
「できた!」
やっとできたのが、21時45分。
急いで家にFAX。
という内容の、このblogを書いて、いまから外出。
父の威厳は守られた。
しかし、小学校3年生って、こんな問題やるんだっけ?
(みなさんもやってみてください。そんな簡単じゃないですよ。
チャレンジ小学校3年生!
次のblogか、その次のblogに回答を書きます。
下が問題用紙と同じものです。最初と最後の矢印がヒントになっています)
東京を離れていた。
思えば、今週は1日しか東京にいなかった。
月曜に離れ、火曜に戻り
水曜の朝に離れ、いま戻ってきた。
東京行きの新幹線に乗ると
ちょっとぽつんとした空気が流れた。
新幹線がトンネルに入り
窓に映った自分の顔が疲れている。
心の目が、新幹線の外から自分を見る。
急になぜか、悲しく寂しい気持になった。
ホームシックだろうか。
純粋なシックだろうか。それは困る。
先週もあまり東京にいなかった。
来週もあまり東京にいない。
これだけ東京にいないと、東京が離れて見える。
なんだかんだ言って、東京が好きなんだと実感する。
東京には家族がいて、仲間がいて、友達がいる。
みんなが、わーわーと楽しくしている顔や
わいわいと騒いでいる顔が見える。
久しぶりに戻った恵比寿のオフィス。
やっぱり、ここがしっくりくるなあと思う。
「東京なんてさ」とかいい過ぎた。
東京、ごめん。
『トランスフォーマー』を観た。
完成披露試写会があった。
基本的にネタバレはしておりませんが
「絶対に観る」という人は読まないほうがよいかもしれません。
いまから思えば、マイケル・ベイだし
サマームービーだし、わかりそうなものなのだが
内容をかなり勘違いしていた。
内容というか、ノリというか、方向性といいますか。
「ヤバい……」とか「まずい……」みたいな
緊張感ある映画かと、予告編を観て思っていた。
キャッチコピーも「未知なる侵略はトランスフォーム<変身>から始まる!」
とか言ってるし。
映像がすごかった。
『ジュラシックパーク』で
「おぉ恐竜だ」と驚いたり
『デイ・アフター・トゥモロー』で
「ビルの横の車が水で流されとる」と驚いたり
CGの進歩と同時に映画では、見たことのない
新しい映像を見せてくれるのだが
『トランスフォーマー』はそれ以上だった。
ロボットがいた。そして動いていた。
方向性を思い切り勘違いしていたので
「あぁ、こういうノリなのね」とノリを合わせるのに
最初、ちょっとだけ時間がかかってしまったが
ノリに乗ってからは、ずいぶん楽しめた。
もうハッキリ言いますが
日曜の朝やっているレンジャーものとかの凄い版、ですよ!
子どもも楽しめる、大人がニヤニヤ映画とは思ってなかった。
『宇宙戦争』みたいな映画を期待せずに
なんでしょ、『デカレンジャー(古い)』の映画が
ハリウッドで超大作になったんだって!
……を見にいくくらいの気持ちで、ぜひ。
ちょっと失礼な言い方かもしれないけれど
例えば、宇宙のどこかの星に、ロボットの夫婦がいて
旦那さんが浮気がばれて、地球まで逃げてきたんだけど
奥さんロボットもやってきてしまい、地球上で大ゲンカ!
しまいにゃ、愛人も現れて、奥さんの浮気相手もいたりして
もうロボット総バトル。殴り合い。ミサイル打ち合い。
「許さないわー!」「あんな女どこがいいのよー!」
ガシャーン! ガシャーン! ドカーン! ドカドカーン!
……みたいな映画があったとします。
それがすごく、撮影からCGから編集までよくできていたとします。
その映画を観に行ったときの感想と、あまり変わらないんじゃないかなあ。
と思える映画。
そんな映画なのに、面白い。満足。
「うわすげぇ!」を求めて映画館へどうぞ。
試写会の帰り、有楽町で工事中のショベルカーを見て
ロボットに変形して動き出すんじゃないかと思ったくらいです。
そういう感覚も久しぶりです。
7日7日が、待ち遠しい。
Yellow Magic Orchestra名義での演奏は14年ぶり。
場所は京都。東寺でのライブ。
LIVE EARTHの京都会場。
YMOが観・聴きたくて
このライブに行く人というのは
そうとうなファンであると思う。
LIVE EARTHという趣旨であったり
他のアーティストが目的でという人も多くいると思いますが。
僕も含め、全国からYMOファンが集まるというのは
(もちろん、YMOファンだけじゃないけど)
なんと美しく、素晴らしいことだろうか。
いつもだったら、周りにたまにいるくらいの人が
いっぱいそこにいるわけだ。
僕もそうだ。
Yellow Magic Orchestraの復活を記念する日でもあるが
Yellow Magic Orchestraの濃いファンが
京都に集まる、という記念すべき日でもある。
しかし、終われば21時過ぎ。
最後の新幹線も出てしまっているだろう。
そのままホテルに向かう、なんてこともなく
その場で会った、誰かと飲んで、祝ったり、語ったりするわけで……。
だったら、もっとみんなで集まったら
なお楽しく、ステキなことではないか!
と
そんな、ファンの集いが、7月7日の22時から。
「AFTER SERVICE KYOTO」。
場所は、京都のLAB.TRIBEというハコで。
祭りが終わっても、まだ祭り。
詳細はまた。
カンヌ映画祭グランプリ作品
『殯の森』の公開記念パーティに誘われ、agnès b.へ。
agnès b.は、映画製作会社を持っているくらい映画に熱心で
今回の作品もサポートをしているそうだ。
元々は、監督が一昨年にコラボレーションをしたことが発端のよう。
監督の河瀬直美さん(上の写真の右の方)は
すごくいい雰囲気、持っていた。
もっと強さが前に出ている人かと勝手に思っていたが
ほわぁっとした、明るい空気がながれていた。
『殯の森』は今日から公開とのことで
作品を観にいくことを、すごく楽しみにしている。
『殯の森』というタイトルから
森という舞台と、男と女、死、が絡み合う設定だと思うが
その設計の時点で、もう期待できるよね。
「森」というのがいい。
森は人を狂わせたり、人になにかを与える。
森のざわめき。その空気。
解放していて、閉ざされていて。
舞台を変えてみれば、砂漠を舞台にした映画と同じだよね。
観てみたら、ぜんぜん違うかもしれないけど。
楽しみなんで、まったく内容に触れないでいるから、わからない。
今週もそうだったんだけど
ちょっとの間、東京にいないことのほうが多いので
なんとか、時間をみつけて観にいこうと思う。
家に帰ると
息子からなにかを渡される。
父の日のプレゼントだった。
中身は、3色書けるボールペン。
生まれたばかりの赤ちゃんとカミさんを連れて
文房具屋で、ああでもない、こうでもないと
いろいろ悩んで買ってくれたそうだ。
いまやっている仕事で使ってくれという
メッセージが入っていた。
息子が自分の判断で
プレゼントを選んでくれるようになったか……。
息子は、どんどんと成長している。
少しずつ子どもから大人っぽく。
それに比べて、自分はこの数年で
父親としての成長があるのだろうか。
もうちょっとましな父親になろうと思う。
もうちょっと頼れる父親になろうと思う。
いつも思う。
このまま息子に成長されては
合わせる顔がない、そんなふうに思えてしまう。
息子の成長が、年頃のせいか、最近、顕著すぎて
それに比べて、自分は、自分は、と考えてしまう。
同じ人間として。同じ男として。
差が縮まっていくのは嬉しいことだけど
止まってる場合じゃないよ、オレ!
と、思う。
3色のボールペン。
箱を開けて、手に取ったら
その手触りと、色と、重みで
ぐんと、胸が苦しくなった。
嬉しくて。
負けずに
大きくてカラフルな、未来を
描く父親であれよな、自分、と思う。
先週くらいから、バタバタしてる。
して当然なスケジュールなんだけれども。
制作も、打ち合わせも、移動も多い。
先週末は、新幹線からの景色がキレイだった。
雲が低かった。
しばらくは、こんな調子かなあ。
オフィスの窓を開けていたら
遠くから「ぱぁーぷー、ぱぁーぷー」と音が聞こえた。
豆腐屋だ。
渋谷区とは思えない音だが
恵比寿南地区には、豆腐屋がくる。
でも直接会ったことはないので
豆腐屋だと思わせておいて、ぜんぜん違うかもしれないし
どこかの子どものおもちゃかもしれない。
先日、水を売っている人に会った。
その人は、水を、長野だかどこかから汲んできて
レストランやカフェやパン屋さんなどに売っている。
そういう商売だ。
ほんとに美味しい水源を知っているんだろうし
その人のキャラクターや人脈が大事なのはわかっているけど
「水を売る商売」というのには、考えさせられた。
考えたこともなかった。
豆腐屋と思われる、「ぱぁーぷー」という音が
だんだんと遠くなっていく。
カラスの「カァカァ」という鳴き声が聞こえてきたが
互いに交わるようで、まったく交わらない。
豆腐屋の「ぱぁーぷー」は、機械のように、単調にそれを繰り返し
カラスの「カァカァ」は、話し言葉のように、複雑な音階とリズムで届く。
いずれにせよ、平和な夕方だ。
桑原茂一さんからメールが来た。
「なんだろう?」と思って読むと
前から言っていた、DICTIONARYのアーカイブ
「DICTIONARY LIBRARY」のα版が完成したそうだ。
うぉぉ、これはすごい。
DICTIONARYをご存じない方に説明すると
CLUBKINGが発行している、もう約20年にもなるフリーペーパーだ。
その20年の歴史を、文化を、言葉を、熱を、災いを、喜びを
一気にぎゅーっっとまとめてしまった。公開してしまった。
現在、ページを画像で閲覧できるのは、50号まで。
まだまだ、これから大変そうだなあ。
画像ではなく、テキストデータも増えていくんだろうけど
僕は、このページをスキャニングした感じが好きだ。
やっぱ、本は本だもんね。
こんくらいがよいと思います。
継続は力なり、という言葉がありますが
歴史を感じさせる活動はすごい。
うーん、素晴らしいや。
時間があるとき、ちょこちょこ読もう。
<<ここをクリックすると、DICTIONARY LIBRARYへジャンプします>>
そんなCLUBKING主催のイベント、ついに今日となりました。
お楽しみに!
昨日、仕事を休んだ。
一昨日くらいから、少し頭痛があったのだが
昨日の朝、突然、頭痛が激しくなって
首や肩まで痛くなって、身体の調子も悪くなった。
少し、こわくなるくらいの、突然さ、だった。
昨日は、出張と、その先で大事な打ち合わせの予定があったが
どう考えても、ちゃんと動けそうにないので
すぐさま諦めて電話を入れて、そのまま倒れるように寝た。
夕方に起きた。
だいぶ回復した感じで、一安心。
息子が小学校から帰ってくる。
「今日、頭がすごく痛くなって
なんか、ふらふらして、寝てたんだ」
と伝えると
「赤ちゃんのこととかさ
いろいろ大変だったんだよ、きっと……」
と慰められた。
ついに明後日となりました。
イベント、CLUBKING DELUXE 2。
初回は、田中優さん、茂木健一郎さんと。
先日のMORE TREESでは、坂本龍一さん、中沢新一さんと。
そして、今回は、西健一さんと。
わいわいと喋ります。
笑います。
僕は、著作権関連のトークにも出演しますが
西健一対談は、ずいぶんくだけた感じになると思いますのでご了承を。
19時から24時と長いイベントですが(初回は朝まででしたね)
明後日の金曜日、お時間ある方は、六本木まで、ぜひいらしてください。
僕らを応援してやってください。
まあ、ほんと、なんの役にも立たないような内容予定で
普段たまに会って喋るようなことを公開しているだけですので
ちょっとした週末の息抜きに、という感じですが
他の時間は、素晴らしい出演者による充実した内容となると
思われますので、ぜひ。
空いている時間は、楽屋にいる以外は
会場をぶらぶらしていると思いますので
見かけたら声をかけてください。
優先入場できる、メールの受付は、明日の17時までとのことです。
受付は、下記からジャンプした、詳細ページにて。
このblogを読んでくれているアナタ!
来てくださいねー。
<<ここをクリックすると、イベント詳細ページへジャンプします>>
昨日の日曜日は
息子と一緒に自転車に乗って出かけた。
久々の自転車ツアーだった。
以前は、よくこのblogにも書いていたように
家族3人で自転車に乗って、あちらこちらへと出かけていたが
カミさんが新しい生命を身籠もってからは
身体を大切に、ということで、自転車ツアーはなくなった。
カミさん抜きで、僕と息子だけというのも
なんかどうかなあ、悪いなあみたいな
そういう感じがあって。
息子も言わずと、そう感じていたんだと思う。
しばらく、自転車ツアーはおあずけだった。
そして、昨日は、久々の自転車ツアー。
カミさん抜き、ではあるんだけど
カミさんには、家に新しい子どもがいるからね。
もう寂しくないでしょう。
なんというか、なんだか、そういう判断だった。
どこに行く、ともまったく決めずに、ふらふらと。
白金から麻布十番、六本木、赤坂、溜池、外苑、新宿、原宿、渋谷と
山手線の内側、下の左のほうをぐるりと回る。
父子の2人で自転車ツアーは新鮮だった。
途中、コーヒー飲みに休んだり
自転車を止めて景色を見たり
気持ち悪いくらい幸せで楽しかった。
新しい子が生まれて
家族が一人増えて、カミさんのお母さんもヘルプにやってきて
わぁわぁと大騒ぎになっている家をちょっと置いといて
父と息子の2人きりの自転車ツアー。
この家で「子」といえば、こいつのことだったし
夫婦以外の存在は、こいつだけだった。
ちょっと前まで。
新しい子が生まれて、めちゃくちゃ嬉しいだろうし
それを楽しみにしていたわけだけど
突然、お兄ちゃんになったり、いろいろ
複雑な気持ちもあるのかなあと
信号待ちしている背中を見つめていたら振り向いて
「頭、かゆい」とヘルメットを取って笑っていた。
あと1週間となりましたが
6月8日の、CLUBKING DELUXE 2
僕のパートの詳細を、そろそろ発表致します。
ゲームクリエイターであり
友人の「西健一」とトークをします。(写真)
彼とは、この数年は何度か、ポッドキャストしたりなど
聞いていただいた方もいらっしゃるかもしれませんが
まあ、そんなような、ダラダラしたトークを。
本イベント、著作権法についてなど、真面目なパートもある中
ちょっとした箸休めというか、息抜きといいますか
カウンターに飲み物を買いにいったり、トイレ休憩にも最適かと思います。
西健一ファンはぜひ。
彼と人前で喋るの、かなり久しぶりだなあ。
別のパートでは、ほかに、エレキコミックさんやら
草野剛さんやら、猫ひろしさんやら、しりあがり寿さんやらと
いろいろな人も登場する、CLUBKING DELUXE 2。
6月8日、19時から、六本木のSuperDeluxeで。
会場もそんなに大きくないですので、入場制限のおそれもありまして
優先的に入場できる、事前予約を、下記ウェブページから
申し込みされることをオススメ致します。(前日7日の17時までとのこと)
第二子誕生後、初トーク。
だからなんだと言われれば、なんでもないわけですが。
<<ここをクリックすると、イベント詳細ページへジャンプします>>
百カ所くらい止める勢いで、がんばります。