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March 30, 2006
がんばれ小林さん

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最近また仕事の関係で、週に1〜2回、新幹線に乗って移動している。
ある時、気付いたのだが、女性の客室乗務員が、前回と一緒の人だった。
別に、同じ便に乗っているわけでもないんだけど。
そんな偶然もあるんだなあと思った。

なぜ、その女性客室乗務員を覚えていたかというと
最初のとき、非常に印象がよかったからだ。
新幹線の客室乗務員ではめずらしい笑顔だった。

通常、飛行機のフライトアテンダントに比べて
新幹線の客室乗務員は、あまり印象がよくない。
無理な営業スマイルをしてもらう必要もないんだけど
笑顔がない。ニコニコがない。キラキラもない。
ライフカードのアレがない。
ま、それはなくていいんだけど。

lifecard.jpg
これ↑

が、その客室乗務員の女性は、それがあった。
ニコニコ笑顔。プロの意識を感じさせる。
もちろん、日頃からニコニコな性格、とかではないのだろう。
だけど、仕事の現場ではそれを心がけている。
客側としても、プンとしているより、ニコニコされているほうが気持ちがよい。
旅(旅じゃないけど)のワクワク感がレバレッジされる。

で、また、しばらくして乗ったとき、同じ客室乗務員の人だった。
もう3回目。すごい偶然だ。
そのときも、ニコニコしていた。素晴らしい。
次の車両に移るとき、自動ドアが閉まる、その瞬間まで笑顔だった。
それが大事である。
そのギリの瞬間まで、プロでいられるか否かが重要なのだ。
アイドルだって、「今日はほんとにどうもありがとう!」と笑い
客席に手を振り、舞台袖に消えるその瞬間まで、アイドルでなくてはならない。
袖に消えたら、タンを吐こうが、大の字で寝ようが
マネージャーにアゴでタオルを要求しようが、どうでもいい。
また、アンコールでステージに戻ってきたとき、変わらない笑顔があればいい。

プロ意識高いぞ、小林さん。
ネームバッジの名前を覚えた。

それから、しばらくの間、小林さんではなかった。(当たり前だ)
何さんだか知らないが、誰も笑顔がない。
もしくは、ちょい笑顔。
プロ失格だ。
もっと演技してもいいのに。
演出しちゃえばいいのに。
客室を自分のステージだと思えばいいのに。

それは仕事と関係ないよ、という人もいると思うが、確かにそれは勝手だ。
だけど、どっちがいいといえば、ニコニコがそこにあるべきだ。
客室乗務員に限らず、ファーストフードだって、コンビニだって。
それが、客商売の、客に対面する仕事のプロ、というものだと思う。

そして、ついにそのときがきた。
品川発11時27分の新幹線。
小林さんだ。
(あまり強調するとストーカーちゅうか変態みたいに思われるな)

ついに4回目。
しかし、いつものニコニコがない。
いや、ニコニコはあるんだけど、常にニコニコではない。
客と対面するときは、ニコニコだが、それ以外は普段着だ。
なんとなく、疲れているように感じる。
どうしたんだろう。
あの、オールウェイズニコニコは、どこにいってしまったのだろう。
疲れに負けてしまったのか、あのニコニコは。
諦めてしまったのだろうか、あのプロ意識は。

がんばれ小林さん!

もう一度、笑顔でステージに戻ってくるまで
僕はアンコールの声援を贈る。
(疲れてるのはこっちか…)

Posted by eno at 02:35 PM
March 28, 2006
終末のフール

TheFoolAtTheEnd.jpg

素晴らしく面白かった。
昨晩、ちょっとだけ読もうと読み始めたら
やめられなくて、朝を迎えてしまった。
おかげで、今日はほとんど寝ていない。

内容について、ちょっと書こうと思い
今さっきウェブで調べたら、これひどいですね。
下が、集英社の出した内容紹介。

====================================
2***年。
「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されてから5年が経った。
恐怖心が巻き起こす、殺人、放火、強盗・・・。
社会に秩序がなくなり、世界中が大混乱に陥る中での
仙台市北部の団地に住む人々の葛藤を描く。
====================================

うわー、つまんなそうぅぅ…。

はい、違います。
間違ってはいないけど、伝える角度が間違っています。

「小惑星が落ちてくる」という設定なんだけど
この小説の設計が素晴らしいのは、「3年後」に落ちてくるというタイミングの設定だ。
「8年後に落ちてくる…から5年が経った」と、算数的には一緒だけど、ずいぶん違う。

作者も作中で何度か使っている言葉だが、描かれているのは「小康状態」だ。
あと3年で地球が終わってしまう、というタイミング。

「小惑星が落ちてくる」と発表があってから、世の中は混乱した。
が、それから5年経ち、だんだんと騒ぎが沈静化していく。
舞台である仙台市の団地の周辺も、落ち着きを取り戻してきていた。
逃げ出す者は逃げ出し、死ぬ者は死に、暴れる者はおとなしくなっていく。
治安も回復した街で、「生き残った」人々の様子を描く。
幕間のような、インタールードのような、嵐の前(中)の静けさのような。
そんな「微妙な時間」の世界。

そんな微妙な時間の世界で起こるドラマは素晴らしいに違いない。
ほんとにいい世界設定を思いついたと思う。
出版社の内容紹介が想像させるような、パニック小説でもなんでもないので
「小惑星」がどう、とかそういうことが面白いわけではない。
そんな「小康状態」の人々の歩みや、人間関係が面白いのだ。

作家には、常に挑戦をし続けてほしいと思っている。願っている。
ちょっと辛口になるが、最近の伊坂作品は少し心配をしていた。
『チルドレン』までの興奮が、『グラスホッパー』以降少なくなっていた。

この作家は「描く」ことが本当にうまいので
(もちろん、小説で最も大切なベースは、文体と設計とそれなのだが)
例えば、兄弟で老夫婦の営むパン屋に、カレーパンを買いに行ったが
帰って食べたらクリームパンだったので、文句を言いに戻ると店が火事で燃えていた…。
みたいな物語を描いても、面白いものが書けるのだと思う。
だからまずい。
多くの作家が、その「武器」で甘えてしまう。
福本伸行なんか、甘えっぱなしだ。(今のカイジ…うぅぅう)
…脱線した。
そんな、ここ数年の心配の中、『終末のフール』は、伊坂幸太郎という
作家の元気さ、先へと進むパワーを感じた作品だった。

今作は、ある意味においての、「集大成」を感じる作品でもある。
『オーデュポン…』やら『アヒルと鴨…』やら『チルドレン』やら
今までのいろいろな伊坂作品の方向性が、詰まったような作品となっている。
具体的な理由はどこにもない。
だが、伊坂作品をずっと読んでいる人には、そう感じるであろう。

伊坂作品には、伊坂ワールドというものがが存在していて
全ての作品が繋がっている。
ある作品の事件が、他の作品で別の角度で描かれていたり
ある作品の登場人物が、違う作品でちょこっと顔を出したり。
が、この『終末のフール』にはそれがない。
ほぼ全ての作品にあると思うので、これは作者の意図が明確だ。
集大成でありながら、唯一他の作品世界とのリンクがない。
これが大成功している。

単品としては面白い作品だが、伊坂幸太郎の新作という意味では
「うーん、面白いんだけどなぁ。繰り返しを感じるなぁ」と微妙な読後感となった
『砂漠』から、すぐにこれだから、びっくりした。
「このバッター、最近はバントもうまいのね」なんて思っていたら
目の前で豪快にホームランを打たれたような、そんな気持ちだ。

あまり内容については触れずにがんばったので
なるべく書評など読まずに、すぐに買いにいってください。
もし、伊坂作品を読んだことがないというのであれば
よい1冊目になると思います。

Posted by eno at 12:27 PM
March 27, 2006
CX

cx.jpg

フジテレビの会社概要…って、これすごいな。

なんか、中学校の時の先生が、無理に若者ぶってて
「さみいなぁ…」と感じたことを、突然思い出した。

純粋なASCIIアートだったら、もうちょっと納得感あるのかなあ。

Posted by eno at 06:46 PM
サクラサク

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オフィスの庭にある、桜の木の花が
ゆっくりと咲いている。
まだ、半分も咲いていないけど
先週の後半から一気に加速。
とても美しく、めでたいものだ。

オフィスの庭には、10種類くらい木があって
冬の間は、なにがなにやらわからないのだが
春になると、やはり桜がスター選手。
1本しかないのが残念だれど、なかなか見事な咲きっぷり。

温度だけじゃなくて
見た目で春の到来を感じるのっていいですな。

sakura2.jpg

Posted by eno at 01:34 PM
March 23, 2006
静かな空間。

stp1.jpg

仕事で深夜2時にホテルの巨大会議場へ。
あたり前だが、誰もいないエントランス。
静まりかえったフロア。
煌々と輝くライト。
背中の自動ドアの向こうは暗闇が広がり
しんしんと雨が降り続いている。

広い空間と、誰もいない感じと、ライトの明るさがすごい。

すぐ横の客室棟では、1000以上の部屋で
みんな、ぐーぐー、すやすや、いちゃいちゃと寝ているだろうに。
こちらの別館はシーン。

軽く指を鳴らすと、音の粒が、広がって、跳ね返って、吸収されていく。

数時間して、明るくなると、大勢の人がやってきて
ワイワイ、がやがや、ドンドンと、会話と足音で賑やかになるだろう。

誰もいないホテルって、そのスタンバイしてる感じが寂しい。

stp2.jpg

Posted by eno at 12:54 PM
March 20, 2006
春っぽいね。

spring_hana.jpg

いきなり春っぽい。
オフィスの庭にも黄色い花が咲いた。
写真を撮っているだけで、日差しで背中が暖かくなる。
今週から春だ、きっと。

spring_ki.jpg

オフィスにサラサラといい感じのアンビエントを奏でる
笹もぐんぐんと伸びております。

Posted by eno at 10:59 AM
March 15, 2006
FOODEX

foodex.jpg

FOODEXに行ってきた。

FOODEXは、FOOD関係のショウで
車だったらモーターショウ。ゲームだったらゲームショウ。
食べ物だったらFOODEXみたいな位置付けの展示会だ。

「国際食品・飲料展」という名もついているように
幕張メッセの広い敷地の約3分の2は、海外からの展示となる。
このへんのボリュームのバランスが他のショウとは違っていて非常に楽しめた。

イタリアのエリアに行くと、ワインを展示していたり、生ハムだったり。
メキシコのエリアに行けば、テキーラだったり、アボカドだったり。
海外のメーカーが、日本のマーケットに売り込みをしているわけだけど
見方を変えると、食の万博っていうか、巨大試食コーナーでもあるので
いろんな国のいろんな展示手法、いろんな味を楽しめた。
(イタリアの生ハムと、パルミジャーノチーズは美味かったなあ)

なんていうんでしょ、やはり「食は文化」という感じで
国ごとのエリアにわかれた海外ゾーンをぶらぶら歩いているだけで
ミニ旅行みたいな感じになる。
国ごとのエリアで、雰囲気、全然違うんだよね。
展示の仕方や衣装、顔の表情や、声のかけ方なんかに
その国、その国のカラーがすごく出ていて、しかも食べられたりもするので
いろいろな国が身近になる、いい場だなあと。
(主催者側は、そんな狙いはさっぱりないわけですけど)
イタリアはやっぱし、ノリもいいし、メシも美味いなあとか。
それに比べて、フランスって、なんか距離あるなあとか。

FOODEXは、業界関係者向けのショウだけれども
コンシューマー向けに、こういった食の万博みたいなのが
常設しちゃうとクオリティ下がっちゃうかもしれないけれど
年に1回くらいあると、世界が近くなった気がしていいかもなと思った。

名所とか、建築物とか、街の雰囲気みたいなものは
持ってくることが難しいけれど、食に関しては持って来れるもんね。
で、その食と、食に携わる人を通して、その国がちょっと見えるんだよね。

messe.jpg

仕事とは関係なくとも、幕張メッセやビッグサイトでやっている
様々な業界のショウに、ちょこちょこ行こうかなあと最近思う。

例えば、メッセだったら、こんな感じで年間イベントがあるんだけども
めちゃ魅力的よねぇ。接点ない業界のショウほど、ものすごく興味あるわあ。

Posted by eno at 04:19 PM
March 10, 2006
ココペリ

kokopelli.jpg

我がデスク上の新しい仲間、ココペリくん。
幸せを運んでくれるという。
大変なミッションを背負ってるねえ。
期待しているぞ。

Posted by eno at 11:02 AM
March 03, 2006
予言。

ina_bauer.jpg

どうでもいい予言。

次回の欽ちゃんの仮装大賞で
「イナバウアー」が出る。
(上半身が人形、もしくは親子で子供が上半身)

Posted by eno at 04:45 AM
March 01, 2006
Google Page Creator

gpc.jpg

昨日のエントリにあるように
Google Page CreatorでWebページを作成しているのだが
ファイルがうまくアップロードできない。

音楽のmp3ファイルをアップロードして、ページを作っているんだけど
本当はもう数曲アップする予定でいたのだが、なぜかアップロードできない。

アップロードできるファイルと
アップロードできないファイルがあって、その差がわからず。
「failed」になってしまう。

ファイル自身に問題があるかもと思って、再度エンコードしたところで同じ。
ファイル名を変えたり、ビットレートを変えて軽くしたり
いろいろ工夫していると、たまにアップロードできたりもする。
(ちょっと条件、掴んだ気がするんだけど)

しかし、アップロードできたと喜んでいると
チェックしてみると、中身が空っぽのファイルになっている。

って、もうこれ、こっちが悪いんじゃないな、たぶん。
Google側の問題だな。BETA版とはいえ、しっかりしてくれよGoogle。
アクセス集中なのかな。


ところで、曲についてメールくださった方、ありがとうございます。
ちゃんと全部読んでいます。お言葉、本当にありがたいです。
わざわざ感想を書いていただいたこと、感謝致します。


[eno music]

Posted by eno at 11:26 AM