Twitter社の共同創業者、Biz Stoneと対談することになった。
対談の模様は、Ustreamによって生中継されるので
10月1日(金曜日)20:00〜ぜひご覧になってください。
<<ここをクリックするとTwitterブログの詳細ページにジャンプします>>
Biz Stoneと対談するのは、僕のほかに乙武洋匡さん。
乙武さんが前半なので、僕のパートは21:00くらいから。
「コミュニケーション」が対談のテーマということだが
一般的なコミュニケーションに関する話題は
(勝手に)乙武さんにお任せするとして、僕のほうはある程度
Twitterそのものに突っ込んだ話題をしていきたいと思う。
Biz Stoneとは過去に数回会ったことがあるし
先日、サンフランシスコに行った際にも会ったのだが
いつも僅かな会話しか交わしていないので
彼の目から見た「コミュニケーション」というものを
Twitterを話題の中心にして、いろいろ引き出してみたいと思っている。
このblogの1つ前の記事にも書いたが
Twitterの公式ウェブのインターフェイスが新しくなった。
インターフェイスの変更は、ユーザーの利便性を求めたものでもあるが
もう一方で、Twitterが(ユーザーと)向かっていきたい道を示している。
ある意味、インターフェイスを使って、ユーザーをナビゲートしているわけだ。
未来のTwitter(のありたいと思っている姿)が、そこにある。
であるから、このタイミングでインターフェイスを変更したことは
大きな意味を持っており、そんなことを対談のきっかけにしながら
Twitterの未来像を探ってみたいな、というのが1つ。
そして、モバイルについても訊いてみたい。
なぜなら、Twitter、そしてBiz Stoneはモバイルに深い関わりがあるからだ。
Twitterは、日本では公式モバイル(携帯電話サイト)がロンチした
昨年秋から、急速にユーザーを伸ばしたことでもわかるように
モバイルとものすごく相性のよいサービスである。
というか、Twitterはもともと、モバイルを意識してスタートしている。
140文字という文字制限も、携帯電話でのSMSでの利用を意識したものだ。
そして、Biz Stone自体もモバイルと深い関わりがある。
彼がロンチに関わったBloggerというサービス(blogの出発点)が
Googleに買収されたあと、2004年にBloggerモバイルを立ち上げているが
「携帯電話から短いブログを手軽に投稿する」、というアイデアは
まさに、現在のTwitterそのものである。
Biz Stoneは、10年前、Blog「そのもの」を作った人間の1人でもあるため
当然のごとく、彼自身もBlogを持っているのだが、とても興味深い記事が
今月の3日に、彼のBlog「bizstone.com」に掲載されている。
<<ここをクリックすると、BizのBlog記事にジャンプします>>
記事は要約すれば、彼のこの10年を語ったものであり
現在のTwitterの成功までの道程を、彼の視点で書かれたものだ。
2000年の「Xanga」というソーシャルブログネットワークの立ち上げ。
2003年の「Sideblogger」というマイクロブログサービスの立ち上げ。
2004年には前述した「Bloggerモバイル」の立ち上げ。
それらの経験を経て「モバイル」+「ブログ」+「ソーシャル」という3つを
ブレンドしたサービスとして「Twitter」が2007年に立ち上がったのである。
Blogの記事のタイトルは「タイミング・レッスン」。
10年の歳月と経験を経た上で、Twitterの成功があり
一夜にして成功したかのように見えて、一夜にしてならず、という話だ。
彼のそのBlogの記事から、最後の部分を訳して紹介したい。
「タイミング、ねばり強さ、そして10年に渡る試行錯誤は
結果として、一夜にして成功を収めたかのように見えるかもしれない。
一緒に働きたいと思えるようなスマートな人たちといることは
計り知れないような助けをもたらしてくれる。
僕たちの目の前に広がる道程は遙かに長いようだが
僕は、その次の10年をとても楽しみにしているんだ」
いや〜、いいねー、Biz!
早く会いたい。
お楽しみに!
『Biz Stone × 乙武洋匡さん、飯野賢治さんの特別対談』
日時: 10/1(金) 20:00〜(~21:50を予定)
URL: http://www.ustream.tv/channel/biz1001
第1部 : Biz Stone × 乙武洋匡さん
http://twitter.com/h_ototake
第2部 : Biz Stone × 飯野賢治さん
http://twitter.com/kenjieno
ハッシュタグ: #biz1001
Biz、かっこいいな。(-:
Twitterの新しいインターフェイスが、本日公開された。
公式のウェブ(クライアント)という意味である。
現在はまだ、利用できるユーザーは限られているが
この数週間で、すべてのユーザーが使えるようになるようだ。
細かい情報や説明は、誰かが書いてくれるだろうから
僕は、全体的に感じたことをまとめたいと思う。
簡単に言えば、リッチになった。
機能として変わるわけではないので、そこまでリッチというわけではないが
以前のシンプルなインターフェイスに比べたら、ずいぶんリッチになった。
Twitterを使うためのアプリは、公式以外にも数多く存在する。
TwitterはAPIを公開しているため、誰でもTwitterを動かすための
アプリケーションが開発可能なのだ。
クライアントアプリだけでも、数百......いくつあるかわからないが
(TwitterAPIを利用したアプリという意味では数十万も存在する)
Twitterを利用するユーザーは、自分の環境や目的、趣味に合った
クライアントアプリを探して、或いは買って、使うことが多い。
まるで、自分に合った筆記具を、選んで使うようなものだ。
最初は公式のウェブを使っていても、やがて「卒業」して
自分にあったアプリケーションを利用するようになる。
とはいえ、ほとんどのユーザーが最初に接触するのが、Twitterの公式ウェブであり
数多くあるアプリの中で最大のシェアを占めるのも、Twitterの公式ウェブだ。
もちろん、長くTwitterを使っているユーザーでも
Twitterの公式ウェブをメインにしている人もいる(僕のように)。
であるから、公式のウェブのインターフェイスが
新しくなったというのは、とても大きな出来事である。
それは、シェアやユーザー数の話に限ったことではなく
Twitterが「これからどういう方向に進んでいこうとしているか」を
新しいインターフェイスから、垣間見ることができるからだ。
ちょっと簡単に説明するが、下の画面がTwitterの新しいインターフェイスである。
この画面をぱっと見ただけでは、あまり大きな変化は感じられないと思うが
左側のそれぞれのツイートをクリックすると、右のエリアが大きく変わる。
この画面が、ツイートをクリックしたときの画面だ。
僕のツイートをクリックしたわけだが、右側のエリアを見ていただければわかるように
そのツイートに「関連した情報」を見ることができる。
例えば、以前であれば、ツイートに含まれた写真を見ようとすると
リンクをクリックして別のウインドウを開く必要があったが
新しいインターフェイスでは、上の画面のように、そこで表示される。
動画も同様で、YouTubeに飛ぶ必要なく、右のエリアで再生できる。
しかし、右のエリアは、写真や動画といったメディアのエリア、というわけではない。
右のエリアは、ツイートの内容に応じて、かなり様々な表情を見せる。
それが、Twitterが「これからどういう方向に進んでいこうとしているか」を
感じることができる大きな要素である。
上の画面でも見ることができるが、対象となるツイートをリツイートした
ユーザーが表示されたり、そのツイートに対しての返信も読むことができる。
そのツイートにほかのユーザー(のアカウント)が含まれていた場合は
そのユーザーの簡単なプロフィールが表示されるし
ツイートにハッシュタグが使われていた場合は、同じハッシュタグを使った
ツイートが並んで表示されるので、これは便利であろう。
ツイートに位置情報が含まれていると、地図までもが便利に表示される。
などなど、ほかにも多くあるのだが、そのように右側のエリアは
1つのツイートを「軸」にして、関連する情報を展開するためのエリアだ。
1つのツイートから、ほかのツイートや、ほかのユーザーなど
かなり広がっていくことができる。
ウェブサーフィンならぬ、ツイートサーフィンができてしまうのだ。
例えば、Aさんをフォローしていて、Aさんがツイートしたとする。
僕のタイムラインには、Aさんの、そのツイートが表示される。
以前だったら、その文章を読んで、それで終わっていた。
しかし、新しいインターフェイスでは、右のエリアに情報が展開される。
例えば、そのAさんのツイートに対して、Bさんという知らない人が
返信していた場合、そのBさんのAさん宛てのツイートが表示される。
僕はそのBさんの文章を読んで、興味を持ったらフォローするなど
「知り合いになる」ことができるわけだ。
もちろん、以前でもそれはできた。
Aさんのアカウントを検索することで、Aさん宛てのツイートを
読むことができるので、そこでBさんを知ることもできるわけだが
新しいインターフェイスとの「繋がり」の差は、まったく異なるものだ。
もし、「今日の天気」を表示できるテレビがあったとして
しかし、それを見るための「ボタン」がテレビ本体にしか付いてなかったら
あまり使うことがないように思えるが
そのボタンがリモコンに付いていたら、頻繁に使うようになるかもしれない。
インターフェイスは、機能をフォーカスするのだ。
それと同じように、Twitterの公式ウェブの新しいインターフェイスは
Twitterの機能はあまり変わらずとも、「使われ方」に大きく作用する。
そして、それが、Twitterが「これからどういう方向に進んでいこうとしているか」
を示しているように感じられるのだ。
1つのツイートから、世界中からのツイート、そして世界中のユーザーに
どんどん繋がっていくことができるのが、新しいインターフェイスである。
これは、これからのTwitterが進もうとしている方向なのではないだろうか。
現在、たった1日で、9000万件以上のツイートが発信されている。
ユーザー数(アカウント)は全世界で、1億5000万だ。
Twitterは、驚くほどのスピードで全世界中に広がっていった。
新しいインターフェイスから感じられるのは
Twitterは、繋がりや広がりを、もっと加速したいようだ。
ユーザー数、或いは、オンライン上のシェアに関しては
Twitterは、信じられないほどのスピードで成長し、いまもなお伸びている。
そのような状況の中で、Twitterは、Twitterというサービスを
「知人連絡ツール」にはしたくないようだ。
世界中で起こっている様々な出来事、様々な人々を知り
繋がっていくことができる、そんな存在になりたいように僕は感じる。
Discover what's new in your world.
Twitterは、世界で起こっている「いま」と出会うための存在なのだ。
よく見るとTwitterの「鳥」も羽のデザインが新しくなっている。(-: