近々オープンする商業施設の巨大映像の制作デモのため、大阪へ。
いつも、集合時間を調べて、それに間に合う新幹線に
乗るだけだったのであまり気づかなかったが
「のぞみ」って、いつの間にか大増発しているのねと、LED案内板を見て気づく。
8:20、8;27,8:34って、7分おきですか!
新幹線…というか「のぞみ」がいつの間にか
特別な電車じゃない感じになっていることに驚く。
以前は
「ひかり」;速いやつ、新幹線といえばこれ
「こだま」;ゆっくりでのんびり
「のぞみ」:特に速いやつ、飛ばしまくり
って感じだったんだけど
今は
「のぞみ」:速いやつ、新幹線といえばこれ
「ひかり」:止まる駅が多いやつ
「こだま」:各停
って感じなのね。
しかし、300km/hオーバーの電車が、7分おきに出てる都市ってすごいなあ。
しかし、食で失敗。
品川駅の新幹線側の入り口から入ったため
大好きな弁当メーカーのNREの売り場がない!
仕方なく、奈良の柿の葉すしで有名な
中谷本舗の「吹き寄せちらし寿司」を買うが、納得いかず。
ちらし寿司だから、やっぱ生魚(or貝)がほしいよなあ。
しめた鰺とかでもいんだけど。
焼さけが、ちらしの味に合っていない。
美味しくないイクラはいらない。
と、味に文句言っている時間もなく仕事開始 in 「のぞみ」。
デモ用の映像は作ったんだけど、ムービー化が終わっていない。
PowerBookは、さっぱりバッテリーが持たないので、電源確保が必要。
やる仕事にもよるんだけど、東京→新大阪間だと、持ってギリギリ。
そんな状態で、現地に行ってすぐ「電源! 電源!」と騒ぐのは避けたい。
ユビキタスの思想で、「どこでもインターネット」が整備されつつあるが
通信インフラだけではなく、電源インフラもユビキタスが必要だと提唱したい。
(新幹線はまだ通信できないけどね)
と、新幹線で電源ユビキタスするには、まず、700系に乗らなければならない。
(どの新幹線が700系かは、こんなんで調べるとわかる)
そして、700系の新幹線の、一番前の席を取ることが必要。
車両の一番前のみ電源があるからだ。
自動券売機では、列の指定ができないため、窓口での購入となる。
「一番早い(もしくは何時前後の)700系の「のぞみ」で
一番前の列が空いている列車のチケットください」と言わないとならないので
ちょっと、鉄っちゃんな感じを、窓口のお姉さんと周囲に与えてしまう。
しかし、ここまでやってもハズレがある。
というのは、700系も新しい車両と、古い車両があって
古い車両には電源が付いていないのだ。
しかも、新しい車両かどうかは、窓口でもわからないから、誰にもわからない。
チケット取って、電車がやってきて、乗り込んで
席に着いて初めて「あったー!」とか「ハズレた〜!」となる。
「のぞみ電源クジ」だ。
700系と、701系とか
700系と、700isとか、差をつけてほしいよなあ。
700電源系とかでもいいから。
ほとほと疲れて夜中にホテルから外出する気にもなれず
頼んだルームサービスのカレーがおいしかった。
昨日は、移動が多かった日だった。
午前中から、丸の内へ移動。丸ビルでランチをしながら人を紹介していただく。
そこから、恵比寿のオフィスに戻り、急ぎでメール返したり
デザインのチェックをしたりして、今度は汐留の電通へ。ミーティング。
その後、飯田橋へ移動してミーティング。で終わったのが7時半くらい。
恵比寿→丸の内→恵比寿→汐留→飯田橋→恵比寿、で1日が終わる。
なんか、どうにも納得がいかない。
特に丸の内→恵比寿→汐留が悔しい。もったいない。
お付き合いのある会社が、全部、渋谷区にあればいいのに。
電通に行くたびに気になるのが、ホールにある
「電通マン(と勝手に読んでいる)」のアート。(ほんとはby Julian Opie)
女性と男性がいて、プラプラと歩いているのだが、面白みに欠ける。
最初は「おっ!」とか思ったんだけど、いつもずーっと同じなのがつまらない。
アート作品としてではなく、「ロビーにずっと置くもの」としては、どうなんだろう?
電通の人達は毎日見るわけだし、外部の人も何度も目にするわけだ。
どういう意図であれを置いているのかなー?
なんだか、ものすごく無機的な印象を受けてしまう。
「はい、歩いてー、歩いてー。働いてー、働いてー」という感じで。
狙いが違うんだろうけど、天気とか温度とかを拾って
うまくビジュアルに反映させられたら面白いのになあと思う。
ところで、リンクを貼ろうと、電通のURLを調べるために(comかco.jpか)
googleで「電通」と検索したんだけど、検索後、googleのページに表示される
キーワードに「広告代理店大手」とあるのが、なかなか味わい深い。
いやま、確かにそうなんだけど。
PowerBookを買う。
実に久しぶりだ。たぶん、8年ぶりくらいだと思う。
その8年の間に、デスクトップは5〜6台代替わりしていると思うが
ノートブックは久しぶり。
というか、この8年くらいは全然モバイルしてなかった。
どうしても必要な時はなんとかしていたが、基本的にはモバイルなし。
出張でも、旅行でも、国内でも、海外でも、1日でも、1週間だって。
なにか大きなきっかけがあったわけではないのだが、小さなきっかけはいろいろあった。
1つは、ずーっとパソコンと一緒なんて嫌だなあと思ったこと。
っていうか、ずっとオンラインなんて、嫌だなあと思ったのが大きい。(逆ユビキタス願望)
あと、思ったよりもノートブックを使わなくなったという理由もあった。
使ったら使ったでデスクトップとのバランスで悩むし
かといって、主な作業はデスクトップのスピードが必要だったし。
だけど、突然そう思うまでは、いろいろなマシンを使っていた。
新しいタイプが出るたび…とまでは言わないが、いろいろ持っていたなあ。
…という長いモバイルなしの状況から、久しぶりにモバイルありへ。
大きな理由は、出張が結構増えたことと、プレゼンが多くあること。
そして、keynoteの存在が大きい。
「これこれ、こういう感じでどうかな?」
と、プレゼンというか説明をする仕事が、最近は多くなってきたのだが
今までは(これからもすると思うけど)カラープリントで資料を持っていって
配って説明、という形だったんだけど、プリントは当たり前だけどプリントでしかないので
「やっぱりこうのほうがいいかな?」とか「こういう感じもありえるよね」とか
そういうことができない。
付き合いの浅いクライアントの場合は、その場でいろいろ提案という
感じにはなかなかならないんだけど、ある程度の付き合いがある相手に対しては
提案はしつつも、その場でいろいろ…というほうがいいかなあというケースが多くあるのだ。
制作途中のプロトタイプだったり、ちょっとしたスケッチだったり
集めた資料だったり、そういった「いろいろ」を常に引き出せる状況が必要だなあと。
あとは、keynote。
これは、かなり優れているソフトだ。
有名な例では、appleの発表会等でSteve Jobsがプレゼンしている
後ろで使われているのが、まさにそれなんだけど、ホントに優秀。
(このページの"Watch the Keynote Address"を押すと見れます。すごく奇麗)
僕はPower Pointが好きじゃないので、あまり使い倒してもいないんだけど
少なくとも美しさは数段上だし、プレゼンの制作もかなり早い。
ちょっとしたAGENDAメインのものだと、5分くらいで作れてしまう。
(もちろん、それまでに制作したパーツをうまく使ってだけど)
どこの企業に行っても、「macあります」なんてのは
デザイン会社ではない限りありえないので
これまでは、keynoteで作ったものを、Power Point形式に書き出したり
Flash(行間などのコンバートにやや難あり)に書き出して
そこの会社のPC借りてプレゼンしていたんだけど、気分的に限界。
「もう嫌、パワポ!」ということだ。
そんな理由で、PowerBookを購入。
本当は5月くらいに買おうとしていたんだけど
「PowerBookの新しいのが出るかも」とか
「七夕にAppleから発表があり、その招待状がプレスに届いた」とか
そんな噂に翻弄されっぱなし(両方デマ。でも、記事にしていたサイトもあった)。
でも、あまり耳を大きくしているときりがないので、やっと購入。
(と買った直後にiBookの新型の噂が…ま、PowerBookじゃないからいいけど)
当初は17 inchを買いに行ったんだけど、現物を見て&持って、15 inchの1.67GHzに変更。
ちょこちょこ気軽に持っていけないと、使わなくなってしまう気がしたため。
で、買って3日目なんだけど、本日の夜から本格的に稼働。
いろいろ設定やら、ファイルの移動やらと、終わったのが0時前。
やっとこ帰ろうと思った瞬間、DOCKが消えた。出てこない。
「あれ? おかしいな」と再起動すると、今度は、画面が真っ青状態。
よく見ると、Spotlightのアイコンだけメニューバーの位置にあり
「あぁ、これは確かにOSX Tigerなんだな」と認識…できても意味ねぇよ!
何度立ち上げても同じ状態。
OSのディスクから立ち上げて、ディスクユーティリティでチェックすると
「何も問題ありません」との回答。
「あら、そう?」と立ち上げると青画面。すげぇ問題あるんだけど…。
っていうか、3日目だぜ!
っていうか、使った時間5時間だぜだぜ!
最初っからこんな感じ?
出会った日から、こんな付き合い方?
泣く泣くOSをディスクからインストールし直し。
情けないのが、インストールするディスクはもう既に古いバージョンなので
インストールした後、さらにアップデートしなくちゃいけないとこ。
−−−−−−インストール中−−−−−−
カチャカチャ、ウイーン。
−−−−−−アップデート中−−−−−−
カチャカチャ、ウイーン。
はい、もう2時。
馬鹿みてぇ。
Tim DeluxeとBTを見にagehaへ。
BTの美しい1時間半のセットも終わり、Timへ。
OSAMU Mもよかった。男の子っぽかった。
しかしTim、何かが違う。
いつものTimと違う。
あれ?
オレ、受け入れ範囲、狭くなったか?
いや、だけどさ、Timに求めるものは、やっぱしあるわけで。
なんでこんな、芸風変わったんだろう。
誕生日だったから?
BTがアゲアゲでカッコよかっただけに、あれー?
というまに、Tim、1時間半、2時間、2時間半…。どしたー?
来い! 来い! 来い、Tim!
あれ?
こない、こない、こない、こない…。
あれれー!
03:44 am
今日は7月14日だ。フランス革命記念日だ。ペリー上陸記念日でもある。
昨晩の22時くらいから取りかかっている仕事がやっと一段落。
予定では5時間で終わるはずだったので、ちょい遅れ。
珍しく、全く休みも遊びもしてないのに、ずるずると時間が過ぎてゆく。
夜中のオフィスに、iTunesからアウトしたオーディオから流れる
Sketch Showのライブ音源が気持ちいい。
こんな一日の始まり、というか早い時間にアップしたので
今日は、夜になって帰るまで、ちょこちょことアップすることにした。
ライブ更新だ。デイリーポータルZみたいだ。
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04:38 am
飲み物を買いにコンビニへ。外がいつの間にか明るくなっている。
おいおいどうした。コンビニの兄ちゃん、機嫌が悪いのか?
早朝で眠いんだろうし、嫌な客もいると思うし、彼女となにかあったのかもしれないけど
こっちに嫌な思いはさせないでくれ。あんたはそれでメシを食っているんだろ。
どうせ働くなら、楽しく働いたほうがいいぜ。
音楽はChemicalのライブへ。StarGuitarは早朝に合ってる。
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06:20 am
とあるプロダクトの仮ロゴ作成が終わる。
朝までの制作仕事は全て終了。庭で炭酸水をグビっと一杯。
これで残るは、本日のミーティングのAGENDA作成と、経費リスト作成のみ。
音楽はUnderworldのTwo Months Off。オレも2ヶ月休みたい。
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10:21 am
家に戻り、1時間仮眠して、お風呂に入る。
次の打ち合わせが11時からなので、10:30には家を出るぞ! と思ったとこで電話。
朝送ったファイルのうち幾つかが、うまく開けないとのこと。
11時からの打ち合わせの出席をキャンセルし(申し訳ない)、慌ててオフィスへ。
オフィスからファイルを再送して、一息。ふう、一つ目の予定からこれじゃあなあ…。
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11:49 am
ランチ。庭が雨で濡れている。今日はもう降らないのかな。
デスクトップに波紋が広がるエフェクトで、雨の降り始めを教えてくれる
アプリがあれば面白いのに、とか突然思う。「あ、雨だ…」みたいな。
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16:27 pm
六本木一丁目へ。SuperIndex社にてミーティング。
まだ一緒に仕事して1年くらいなのに、ずいぶん経つ気がする。
いろいろな会社とプロジェクトを組んで、いろいろな業務を進めているが
SuperIndex社は、気が合うなと思う。
技術を信じていて、だけど、技術よりも信じているものがあるように思えるところかなあ。
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17:00 pm
青山の伊藤忠商事でミーティング。
いろいろとヘビィな議題が次から次へと。乗り越えられれば、それが楽しい種なんだけど。
しかし、5〜6年前は、伊藤忠さんと仕事をするなんて考えもしなかった。
この数年では最も取引件数が多いクライアント様だ。ありがたや。
前、オフィスが青山三丁目のベルコモンズの横、無印の上にあったので
この近辺は、慣れた感じがある。懐かしいものがある。いろいろあったなあ。
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20:19 pm
早いものでもう夜。明日のミーティングのたたき台を用意。
これが終わったら、今日は帰るとしよう。
ミーティングが続いたため、頭が重くなっている。
気分転換でちょいと音楽タイム。やや爆音。ウーハー×2台が唸る。
このmixerとCDJも、ずいぶん長いこと使っているなあ。おっ、いいねぇ低音!
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21:03 pm
(ほぼ)やることは全て終わったので、帰宅。
(ほぼ)の部分については、明日やろうっと。
やー、今日は一日が早かった。
blogには書いてないけど、10年ぶりくらいの知人が遊びにきたり
しばらく会っていない人から電話をもらったり。
毎日、同じような生活をしているように思えて、同じような日なんてないんだよなあ。
明日はどんな日になるだろう。
明日は誰とどんな話をするんだろう。
よい週末になるといいな。
(終了)
こりゃ獲りますね。
直木賞。
候補、候補、候補…と続きましたが
本作の受賞は間違いないでしょう。
主人公は「死神」。
人間の姿を借りて、人間界へ。
死期が一週間に迫った者と会い、一週間のコミュニケーションを通して
その対象の死が「可」か「見送り」かを、決定、報告するのが彼の仕事。
といっても、殆どが「可」=「死でOK」とするのが、死神の仕事なのだが
対象となる人物との関わりを通して、「見送り」=「生」という判断もでてくる。
殆どの人間に於いて「なぜ生まれたのか?」もしくは「なぜ生きているのか?」
という「生」と並んで…場合によってはそれ以上の関心事である「死」。
それが本人知らずに、主人公である死神に委ねられているから面白い。
死神が死をジャッジする、という事自体が面白いのではなく
リアルな世界に、魅力的なキャラクターを降らせれば世界は面白くなるのだ
という当たり前の事を、かなりの高品質で提供してくれている。
全部で6つの短編なのだが、全ては繋がっており、6つの章といえる。
6つの物語、それぞれの世界と、そこにいる登場人物は
多少は特別な状況であったり、大変な状態であったりもするのだが
それだけで、物語として十分に成り立つようなものではない。
現代の日本に、どこにでもあるわけではないが、どこかにはある風景。
そこに「死神」という特殊な仕事を持ったキャラクターを登場させるだけで
事態が大きく動くことはないが、世界が面白可笑しく輝きだす。
それが妙な現代のリアリティを作り出している。
僕は伊坂さんの作品は、全て読んでいるが
本作が最も作品性とエンタメ性のバランスが良い作りになっている。
また素晴らしいのは、ハナっからマス向けではないのに
表現という結果的にマス向けが成功しているところだ。
ハナっからマス向けでは、小説が持つ特別な世界へ読者は旅することができない。
だけど、なるべく多くのお客さんを旅させたいと著者は願っていることを感じる。
ただ単に一週間を共にし、「可」か「見送り」かを決定するだけで
人間のやること、なすこと、そこに流れる物語なんて興味ない
…というのが主人公である死神の、人間界に対する視点だ。
だけど、実際はそうでもない。
例えば、死神の好物である「ミュージック」が絡んでくると
それを作り出す人間界に対して、別の視点が生まれる。
それが、本来割り切った関係に別の道を与える。
どこかにある風景に、死神という魅力的なキャラクターを降らせれば
世界が面白く描かれる、と上に書いたが
そうであっても「面白い」のベースは人間界だ。
死神は、その世界をより面白く、より輝かせる存在である。
「人間って…面白!!」とリュークは言ったが、まさにそれ。
その台詞が必要なのだ。
本作は文藝春秋から出版されている。
直木賞は、文藝春秋に設けられた文学賞だ。
最初に書いたように、伊坂幸太郎は直木賞の候補が続いている。
毎度のように「今回こそ受賞か!?」と騒がれ、流れていく。
『重力ピエロ』でも『チルドレン』でも『グラスホッパー』でも。
そのたびに、「可」か「見送り」かを判断されてきたわけだ。
死神のように。
作者は、気の利いた小技が得意なので
「そんなダブルミーニングも?」なんてニヤリと想像させられてしまう。
ノートに悩んでいた。
この数ヶ月、僕と仕事で会った方々は
毎回、持ってるノートが違うなあと気づいたかもしれない。
飽きっぽく、いろんなノートを買ってはやめ、ではなく
持っているノートを、残り数枚でも余っていれば持ち歩き
どういうタイプが合うのかを検証していた。
ついこないだまでは、RHODIAのノートだった。
ノート界のキング。
ダントツの機能&情緒デザイン。
普通に考えたらRHODIA。
選択の余地がない幸せ。
だけど、僕の使い方が悪いんだろうけど、RHODIAは使っているうちに
どうしても単なるメモ書き帳っぽくなってしまう。
後で見返したりする気になれないことに気づいた。
でも、ほんとにRHODIAは、メモノートとしては優れている。
薄紫色の方眼線がかなり気持ちいい。目に優しい。
紙自体がかなり上質。書いていてインクが吸い込まれていく感じ。
筆記する時には、表紙が背表紙側に美しく折り畳める仕組み。
ミシン目がかなり細かいため、奇麗に簡単に切り離せる。
背表紙側の一枚内側には厚手のボール紙があり、持っても書きやすい。
綴じのステプラーが頑丈でありながら、背表紙側には出ない(!)工夫。
と、まだまだいっぱい優れているところはあるんだけど
優れているところを、使っていくうちに気づかされるのも楽しい。
と、使い手のことをかなり考えられており
圧倒的に機能的に(デザインも)優れているのはRHODIAなので
よほどの理由がない限り、「みんなRHODIA使うべし」なのだが
(今まで何冊もいろんな人にプレゼントしました)
どうしてもメモっぽい感じになってしまう。
メモとしては100点満点。
なので、小さいメモは今もRHODIAを使っている。
RHODIAも優れたメモノートを目指しているわけでそれでいいんだけど
僕の仕事は読み返したりが多いため、メモノリではちょっと困る。
いや、ずっとそれに気づかなかったんだけど、やっと気づいた。
あと、同時にいろいろなプロジェクトをやっているため
例えば、3つのプロジェクトを進めている場合
3冊を同時にバッグに入れて…などやっていたのだが、それも解決したい。
という中で、伊東屋で見つけたのが
このノート。
スペインのメーカー、miquelrius(ミケルリウス)社のDCKというシリーズ。
というか、DCKという若いデザイナーチームとのコラボ作品。
miquelriusのノートはいろいろシリーズがあって、ファンも多いんだけど
基本的には、ちょっと可愛いすぎなものが多い。
過去に何度も手に取ったが、可愛いすぎて買えずにいた。
という中で、落ち着いたラインがDCK。
で、何がよいかというと、まずちゃんとデカいこと。そして方眼なこと。
ミシン目があって、破く時に奇麗に外せること。
それは、RHODIAでも満たせるし、当たり前なようだけど
この時点で、結構しぼられちゃうんだよね、実際。
加えて、このしばらくのいろいろノート持ち歩き検証の結果によって
「横に開いて使うタイプ」が、単なるメモっぽくならないのではないか
という結論が出ていたのが大きな理由。
そして、決定打となったのは、ノートを4つに色分けされていること。
(DCKのラインに限られたものではないんだけど)
青、赤、グレー、薄緑。
方眼自体に色が付いており、紙の端が塗られているため
ノートを横から見ればサイドカラーがはっきり見える。
これによって、クライアント様ごとに簡単に分けられるので
ノートが1冊で済む。
(ま、RHODIAのような薄紫ならともかく、方眼が青や赤というのは
人によっては「むむむ」という感じだと思うけど)
これはありがたい。
厚紙で仕切りみたいなのが入っているノートは多くあるが
めくる時に嫌な感じだし、デザイン的にもすっきりしない。
だけど、この「単なる色分け」は上手い。
いいデザイン(設計)だ。
と、褒めてばかりみたものの
実際、紙の質はRHODIAと比べ物にならない。
というか、全然違う方面なので、比べても仕方ないんだけど。
だが、ノートは紙が命なので、ここなんとかならないかなあ。
インクのノリもちょっと落ちるし、裏写りが厳しい。
RHODIAの紙で、DCKがデザインで、色分けアイデアのmiquelrius。
そんなふうにはいかないよなあ。
フランスとスペイン。
コラボ希望!
(こんな感じでいろんな色あります。オススメ(紙質以外)!)