第四十九回【引き寄せ】未来のつくり方の巻【追いかけ】

ミッシェル:

物質がいずれは土に還り、そして水になり大気に溶けていくという話となると地球規模、惑星レベルの話になるのですが、高次元からみると私たち生物の生命のひとかけらというものはもっと精妙だし、その中でもとても特殊な存在でしょう。

もちろん生物の生命というものはそもそも特殊なのですが、地上で生きるあらゆる生命はその個々の姿かたちとは別に、生物の集団としての生命圏とでもいうような姿をとっていると言われています。アリやハチなどの昆虫から動物の集団とその活動を見れば象徴的です。そしてまた、それらの生命の意識もまた、生存のための「精神圏」を持っているのだとも言われています。この集団の意識は見ることは出来ませんが、当然人間も生物として持っているのです。

これはとてもマクロな視点なのですが、高次の方たちからの視点はそのレベルで生命を捉え、種としての存在のあり方を見ている、とでもいうことが出来ます。

体脱   :

そこまでの話となるとまさに惑星規模。何万年あるいは何十万年とそこに生まれた精神のあり方か〜。さすがに時間と空間を超えてますよね。でもそれと圭さんの感じたこととはどうつながるんだろう?

真名   :

確かにそれは見えない世界からの大きな視点ではあるのですが、見ることが出来ないからといって。無視することは出来ないんです。そのような視点があるからこそ、その次元では過去や現在や未来についての捉え方というものも違っていくというか。

例えばパソコンで例えるのなら、マシンでできているハードな物質的側面とともにソフトの部分が機能しなければそれはパソコンという存在価値を失ってしまいます。地球規模で生物や人間を捉えるということは、そのソフトの中のアプリケーションの内容、コンテンツもどう評価するかとでも言うようなことかと。

ソフトはそもそも形がないので、情報が消えればそれで無くなりますが、記憶媒体としてのハードといえども、鉄やプラスティックが長年の間には熱や化学作用によって土に帰ってしまいます。そして最終的には大気の中に分解されていくのですよ。そのような視点から七福さんたちは私たちにアドバイスをくれています。

はるん  :

それはなんとな〜く分かるんですけど、圭さんの感じたものっていったいなんなんですかぁ? σ( ̄、 ̄=)

真名   :

「未来をどう引き寄せるのか」。その方法とでも言うのでしょうか。
河の流れの行き着く先から来る未来からの情報を読み込むことが可能かもしれない、と思ったのですが。

体脱   :

えぇ? それは過去からの積み重ねでつながって、いま目の前にある事柄に集中することによってひとつの流れを作り、未来の扉を開く、ということじゃなくてですか?

はるん  :

そのために「大河の流れにゆったりと身を任せて」いればいいんじゃなくて?
それじゃぁ、いままでの話とはまた違うことになっちゃいませんかー?

ミッシェル:

いや、圭さんの話はその先の話なんだ。ありのままに素直に流れに身を任せる、ということの先にある、というより、その先を見据えたあるべき姿を見極める。
それは単にイメージするだけでは実現しない。その願望をどう引き寄せて実現するのか、ということです。

ほら、河の流れは船の浮いている表面だけではなく、その底にはもっとゆったりとした流れや、場合によっては逆流といったものまであるかもしれないですよね。
底は表面から比べるともっと密度のある世界なんです。その底はそして、湖にも大海にも通じています。表面の流れに乗ってしまっていると分からないが、そもそもがつながっているもの。それを見極めることで未来からの情報を得ることが出来る。

真名   :

人間で言うと意識ではなく、無意識の世界とでも言うのでしょうか。

ミッシェル:

でもそここそ根源にある精神の川底。人間の無意識は個々としては勿論ですが、もっと大枠で集団として捉えると、同じようにつながっている。
七福さんたちの見えない次元から見える人びとの生命圏とはそういうものなのです。

表面の流れは個々の流れ、その底には種としての流れという別次元のものが存在している。そこまで大げさなものとしなくとも、少なくともいま私たちが生きていることの意味を支える、もっと大きな流れというものがあるのでしょう。
いま圭さんが未来という言葉を使ったのは、その川底まで感じ取ったうえでのことだろうと思います。

はるん  :

その川底が時間を超えてるんですかぁ? 翁さんじゃないですが、未来もそこから釣り上げるんですかっ? ノ(;゚ロ゚)\

真名   :

イメージされた未来の断片とでも言うのでしょうか。それを現在の中に見出して、未来のそのイメージと時間を、引き寄せる。逆算されて現れている未来を追いかける。

体脱   :

引き寄せと追いかけ? これが同時に起きるんですか。そうか、時間を超越するって言うと、そういうことなんですか・・・

ミッシェル:

その川底には過去と現在と未来が同時に存在しているからですね。そしてその層には、自分を含め、人びとや生物の精神生命圏が大局的なところでつながっている。
それらが向かうところの可能性の未来の大枠から、集団だけではなくたとえ個人であろうと、逆算した未来を引き寄せると同時に、追いかけることが出来る。

真名   :

それが豊かさの海に向かう船が向かう先、そして、そこに乗り組んだ人びとが出来ることなのではないかと。

体脱   :

大河の川底、無意識の奥底の見えない領域、見えない世界から未来をつくる力、ですか・・・。

はるん  :

未来を占うとか予言するということじゃなくって、未来をつくる、未来形成ですねっ! 「未来形成力」なんちゃって。(*⌒∇⌒*) /
見えない世界の現れを感じて、現実の世界に形が作られるってことですかっ?
豊かさの先に、そんなご褒美があるなんて。んもう、超能力みたいー!

乗組員でよかったですね、わたしたち〜〜〜

<8月15日(月)に続く>

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