第三十八回【戦争と】運命と世界の現れ方の巻【人生と】
- 真名 :
スペースマッチョの言った「家系のカルマ的なもの」というものは、先祖代々その家系筋に生まれた方々が背負った精神的な特徴、あるいはそれを喚起させるために表出してくる環境や世界のあり方、ということなのかと思いますよ。
- ミッシェル:
世界のあり方、現れ方ですね。そういえば体脱さんは最近のブログと言いますか、フェイスブックへの投稿記事で、お父様の戦争体験のことを書いていませんでしたか?
- 体脱 :
はい、父親は昭和3年生まれだったので、ちょうど小学校を卒業する頃に第二次世界大戦が始まり、日本が参戦したのです。その戦争におやじはなんと満13歳の年齢で「海軍幼年兵」として参戦しました。
- はるん :
えぇっ!満13歳って、中学に入る年齢じゃないですか?なんでそんな子どもが戦争に行かなければいけないんですか?
- 体脱 :
父親は両親がその頃にはもう亡くなっていて、6人兄弟の末っ子として親戚に預けられていたそうなんだ。これは本人は決して言わなかったことだけど多分その関係で戦争に送り出された。形としては「志願」ということでね。
そうじゃなければいくらなんでもその年令で戦争に徴収されることはその時期にはなかったと思うんだよ。
その話を投稿したんだ。戦争というものを考えるための身の回りに起きた事実としてね。- ミッシェル:
そうでしたね。そのお話を読んでわたしなりに感じたことがあります。そこで聞きたいのですが、体脱さんはそのようなお父様に育てられて18歳で家を出るわけですが、家庭でのお父様はどのようだったのですか?
- 体脱 :
はい。いろいろあるんですが、変わったこととしては、父親は毎晩晩酌をしていたんですが、ともかくその際の話題というもののほとんどが、自分の体験した戦争の話だったんです。自身も魚雷の爆風で負傷を負ったのですが、その際目の前で起きた同胞たちの死に際の様子とか、敵戦闘機と相手の顔の見える距離で撃ちあいながら墜落させたこと、あるいは自分の駆逐艦が敵の猛攻で沈没し漂流したこと、内部で起こる上官の理不尽なしごきとか、戦争で起きた悲惨な出来事を、繰り返し繰り返し、何十年もです。
僕が家を出るまではそうでしたし、母親によるとその前後も含め、少なくとも40年以上毎晩のようにそれは繰り返されていたんです。- はるん :
40年も戦争の話? え、でもそんなに話ってあったんですか? 戦争の体験っていってもその戦争自体4年間しかなかったし。体験がいろいろあるのはわかるけど・・・
- 体脱 :
そうだよね。細かい体験がたくさんあったんだけど、最終的には同じ話を繰り返し語るんだよ。母親はそんな父親の戦争体験のそれぞれの話を毎晩毎晩、ひとつについて少なくとも何千回づつも聞かされているって、言ってた。
- ミッシェル:
それは特異ですね。丁度13歳から17歳までですね、その戦争体験は。お父様は少年から青年に至る多感なとき人の生死と向かい合いながら、地獄のような現実が目の前で繰り広げられたということですか。
精神的ところで我々におよそ想像できないとても深い傷を負っていたんでしょうね。ご同情申し上げます。
そのようなお父様のあり様を含め、体脱さんは家庭環境から離れたかった。つまり、「家系のカルマ」のようにも思える精神的軋轢をそこから感じたということですか。- 体脱 :
はい。そうですね。もちろん厳密にはそのことだけではないと思いますが、そのような悲惨な体験についての「悔恨」とか、「恨み」にも似た否定的な感情を、戦争の体験談というものを通じて父から常にぶつけられていたことは、いま思えば大きな要因かもしれません。
ただ当時は明確にはそれを捉えることができず、ただ単にいわゆる青年期の若者が直面する「親父越え」という、世間一般でいうところの「父親離れ」にチャレンジしたのだと思っていました。
しかし、27歳になった頃、実は僕、父親と生きるか死ぬかの大げんかをしたんですね。その時明確に、「父親がもたらすこの家系のカルマを断ち切るために、自分はこの家を出たんだ」と理解したんです。- 真名 :
そうですか。それは体脱さん的にはどのような意味として、具体的にいま感じられているのでしょう? その後の人生の過ごし方はお父様の商売にかかわらない独自のものとは思いますが。
- 体脱 :
そうですね、父親の商売を継ぐことは嫌でできませんでしたし、そのカルマを自分なりに理解して、つまり、ともすれば「悔恨」や「過去の思い出」に埋没してしまいがちな自分の感情を打ち消して、自身をけしかけるように、常に前向きに生きていくという生き様を選択して、それを実行し続けてきたと思っています。
そしていま、父親との死別と自分の人生初の入院手術という出来事が、今回同時に起こって、象徴的な出来事としても肉体の臓器の一部が切除されたこと。
さらにその手術のあいだに僕が見た明晰夢の中で、僕の生涯に関わる生命のチューブが再調整されたビジョンを得たこと。
同時に高次元で体験した、圭さんとスペースマッチョさんの間で交わされた「家系のカルマからの解放を役割として生まれて死ぬ人生」という言葉を聞いたこと。
これら全てがつながって、自分というものが、「家系のカルマからの解放を行い死んでいく役割」を持っていたんだ。と、実はそのように映っています。
もしかしてこれがこの一連の出来事の意味なのかもしれない、と。
そう思うと・・・- はるん :
そこまで深く折り重なってる? でももしそれじゃ、体脱さん、体脱さんが生きてる役割が終わっちゃうってことになりませんか? それとも役割終わってもまだ生き続けていくことってあるのかなぁ、ゾンビじゃあるまいし・・ でもそれじゃ生きてる理由がないですよね?
え〜〜〜じゃあ体脱さん、手術後の様子はどうなんですか? まさか、悪化してるとか?- 体脱 :
それがね、はるんちゃん、手術をしたのは6月13日月曜日で、その後安静にして回復に向かっていたんだけど、実は2週間過ぎたこの30日の木曜日くらいから、摘出したはずの盲腸部分がまた痛くなってきて、いまは痛み止めを飲んで我慢しているんだ。
土日を挟んだんで自分でいろいろな情報を調べているんだけど、それでも不明なので明日、7月5日火曜日にまた医者に行って検査してもらおうと思ってる。- はるん :
え〜〜〜、ノ( ̄0 ̄;)\ それじゃまるでスペースマッチョさんが言ってた「家系のカルマ的なもの」から生まれてくる、「摩擦を解放するための役割の子どもがつかさどるパターン」が体脱さんのこと? スペースマッチョさんが言う
「そのために生まれてきた子供がその摩擦の蓄積した情報を持ってこの世界にやってくることがあり。それを解放するための行動を行い解放した後に肉体を失う、というパターンもある。」
って、ことになる? も、もしかしてこれから病状が悪化していくとしたらら? 体脱さん、肉体を失っちゃう、死んじゃうってことですか?
そんな!!! そんなことが起きちゃったらひどい! あまりにもひどすぎるーーー
体脱さんが可哀想すぎますっ! で、そっか〜この連載も終わっちゃうし〜、え〜〜〜ん!!!、まさかそんなことになっちゃうなんて、そんなの絶対にいやですーーー:・。・゜゜・(≧◯≦)・゜゜・。・
<7月7日(木)に続く>