第一七回
【地上の歪】鎧さん緊急出現?の巻【圭さんの半目】
- はるん :
圭さん、あ、あ〜あ、圭さんまた半眼になってまぁす…… ( ̄□ ̄;)!!
- ミッシェル:
うむむ。どうでしょう、地上の様子がまだ安定していないのではないでしょうか?
- 体脱 :
真名さん、圭さん! 僕の地上での病状もそうなんですが、一進一退のなにか「歪」のようなものが、いまこの世界に渦巻いているような気がすごくするんです。
真名さんほどの人であっても、もしかしてこの状態が何を意味するものなのか、すぐに答えを得ることは難しいのかもしれません。- はるん :
あ、またモゴモゴと圭さんの口元が動いてまぁーす。
あ、これは「鎧」さんだっ! 鎧さんが降臨してくれたようです!- ミッシェル:
おいでになりますか、この宇宙の男性性を語る役割を担った「鎧」さん。おぉ、いま、圭さんのとなりに立ちのぼるモヤの中に、精悍な武士の姿が浮かんできた。
- 鎧 :
こちらは初のお目見えとなりますのぉ。確かに鎧、まいりましたぞ。
- 体脱 :
あぁ、鎧さん。このような大変な時期によくぞおいで頂けました。
- 鎧 :
お主ら、ここは落ち着くのじゃ。
真名さんとこの次元で只今行った瞬時のやり取りの中に、先ほどの体脱殿からご質問のあった、祈りにも似た今回の惨事についての因果のあり方も含め、真名氏からの回答を待つ間、私がまずはここに現れい出たる必要が出てきたのじゃ。- ミッシェル:
と申しますと。やはりこれは男性性のあり方とその理解についてのご見解を、改めてまたご教示いただくということになりますでしょうか?
- 鎧 :
そうじゃな、そのようなことになる。いまほど体脱殿が口にされた「世界の歪」に言及するためには、まずはそもそものこの宇宙の成り立ちの法則性について、しっかりとした理解が必要となるから、それを説明する役目を、私が仰せつかったということでもあるな。
- 体脱 :
そこは出来れば、僕にも解りやすくお願いしたいところです。
- はるん :
鎧さんが「お主ら」とおっしゃったのは、「みなさん」と同じ意味なんですよ〜、体脱さん。だから目の前にいる私たち3人に分かるように伝えてくれるっていま言ってるんじゃないですかぁ!
もう、想像力がないんだから〜┐( ̄ヘ ̄)┌- 鎧 :
私の担当の範疇は「男性性」ということなので、そこから話を始めさせてもらうことになるが、良いかの?
- 体脱 :
はい。
- はるん :
もちろんです鎧さまぁ〜〜〜
- ミッシェル:
お願い致します。
- 鎧 :
承知いたした。
お主らの使う日常会話の中で、男が男らしくという言葉はあれど、実際に男らしいというのがどういうものか、知っておるものはなかなかおらんものじゃ。
例えば「力強くて頼りがいのあるナイスガイ」などと一般的なイメージはあるが、実際にどういうものが「男らしい」のか? 皆が納得する説明というのはないものなのだ。
翻って考えてみると、「何々らしい」というのは人が時と時代によって柔軟に変えていける概念であって、世界の理ではないものだ。
「女らしい」というのも同じような意味合いを持って使われている言葉じゃな。- はるん :
はい、女性らしさということで言うと、自分の中ではものすごくよく理解できていると思っているのですが、言葉にするとその瞬間になにかすべて間違ったことを言っている自分と遭遇するような、ヘンな感覚になっちゃうんです。
そのことと少しは関係あるのかなぁ〜〜〜 (・_・?)- 体脱 :
絶対ありますよはるんちゃん! そこは任せて・・・
- はるん :
体脱さんには任せられなぃ〜だ!
- 体脱 :
いや、ここは僕じゃなくて、鎧さんにお任せして…
- はるん :
あ、ならいいんですけどぉ〜
- ミッシェル:
はるん、ここは僕とはるんにとってもすごく興味深い考察が出てくるような気がするよ。
是非続きをお願いします鎧さん。- 鎧 :
よかろう。しかとお聞きなされよ。
<4月25日(月)に続く>