第十一回【コーヒカップが】体脱さんの体験編【一億個】

体脱   :

はるんちゃん、ロマンチックはいいんですが、でもね、この物理的な現実の中で物質そのものが霊的な波長から創りだされていて、その結果記憶が形成されていくなんてこと、ホント信じていいんですか? それって、おかしいですよ〜

はるん  :

もう、体脱さんったら、なんでそんなに頭が硬いんですかっ 。゚ヘ(`Д´)ノ 。このまるの日カフェに来れるくらいだから、もうちょっとちゃんとした人だと思ってたのに〜 もう、秘所さん、なにか言ってあげてくださいよぉ〜 。゚゜(⊃´Д`⊂) ゜゚。

秘所   :

はるんちゃん、そんなにプンプンしているとあなたの星に影響が出てしまいますよ?

はるん  :

えぇ〜 そんなつもりじゃありませんよ〜秘所さん!
それは困りますぅ〜 (´・ω・`)

秘所   :

はい、それでは体脱江口さん、少しご説明しまょう。
みなさんは、物ごとの成り立ちをストーリーと時間に並べて認識しているのが「あたりまえ」と思ってしまう世界にいますから、例えばいま目の前にあるコーヒーカップが前から存在していたと思っていますよね。
つまり私の目の前のコーヒーカップは先ほどミッシェルさんにお作りいただいたもので、それが運ばれてきてここに存在している。
そのようにストーリーを思い込むことで、それだけの時間が経過されたコーヒーカップというものがそこに産み出されているのです。

体脱   :

はい、ま、それが現実ですし、脳には記憶がそのように構築されてると思うんですが。

秘所   :

脳の記憶というものはあくまでも結果です。本来の記憶とは霊的なものがまず知覚した魂からの記憶なので、例えば今のあなたが肉体的な記憶を書き換えてどうにかなるものではありません。

ミッシェル:

ハハハ、先ほどから面白いお話が続いていますね。幸いいまは手が空いているので、私もお話に参加させてもらうことにしましょうか。

はるん  :

ミッシェルさんはわたしにとって切っても切れないパートナーなんですよ体脱さん。もう、そんじょそこらのパートナーとは違いますからね〜〜〜
* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ

ミッシェル:

まぁまあはるんちゃん。ところで、いま秘所さんがお話になっていることは、記憶という部分では神秘学で言うところの宇宙のあらゆる出来事の情報が貯蔵されているという宇宙図書館「アカーシャ」のお話。これは霊的な記憶の貯蔵庫で過去から未来に渡る 宇宙すべての活動が貯蔵されると、古よりその道を探求した神秘学徒に信じられています。
そのこととの関連で理解すると、秘所さんがいまお話になったことは、人間が認識できる物理的な事象の全ては、ここアカーシャに霊的情報として記憶されたその後に、事物として物質化され立ち現われてくる「結果」なのだということなのです。

体脱   :

はぁ。でもそれでは記憶ということよりも、創造というようなこととして捉えられませんか?

ミッシェル:

そのとおりですね。とてもいい所にお気づきになられました。創造と記憶、これらは同じ事象なのです。つまり同時に起きていることですから。いまは便宜的に結果として表現はしましたが。

はるん  :

んもぅ、体脱さんったら、だから言ったじゃないですかぁ、時間は人間が勝手に信じてるものだから後先は関係ないって〜 全部が同時といえるんですよ〜〜〜

ミッシェル:

ところで、お見受けしたところ体脱さんは、「気絶」したことがあるようですが?

体脱   :

え? はい、そういえば子どもの頃何度かありますが。鉄棒から落ちたり、体育のとき呼吸困難になったりして。

ミッシェル:

その状態から戻った時の感触はいかがでしたか?

体脱   :

えーと、気絶、つまり失神ですよね。その状態から覚めた瞬間目を開くと、たいがい友だちが心配そうに覗きこんでくれてたんですが、すーっと視界がひらけて友だちたちの心配そうな顔浮かんでも、まるでその人達が誰だかわからない、そしてここがどこで、何をしていたのかもわからない。

よくマンガであるような「ここはどこ?わたしはだれ?」という状態ですね。まるでどこかの宇宙から突然その次元、その場所に現れたような、全く奇妙な体験なんです。そのような感覚を味わいます。

そしてその後瞬時に、覗き込んでいる友達の名前や自分との関係性から始まって、この現実で起きた出来事の状況が全て理解できるようになるのですが、失神から覚めた時の奇妙な感覚はずーと忘れることが出来なくて、いまでもまざまざと思い出すことが出来ます。
でもこれってなにも特殊な体験ではなくて、気絶したことがある人たちであれば共通に持っているものなのだと思います。

そしてなんですが、実は最近その感覚を思い出した時、はっと気づいたのはコンピューターの再起動なんですね。これに気づいてビックリしたんです。
つまり、コンピューターって再起動かけるとすべての情報はROMに瞬時に保存されて電源は一旦落ちますよね。で、その後また起動する際にはOSからなにからが立ち上がり、またROMを読み込んで、いままでの状態が現実に再現されるわけですが、なんかそれとそっくりなんですよ、気絶から戻る時のプロセスが。あたり前といえばそうかもなんですが。

そこで思うのは、コンピューターにもし意識というのもがあるのであれば、というか別次元にそれが存在するのであれば、ハードとしてのコンピューターに再起動がかかり、ソフトが立ち上がるまでの時間の中で、コンピューターの意識はその間、「ここはどこ? わたしはだれ?」という状態になってるんじゃないかって。これ、人間に起きることとまるで同じなんじゃないかなって。

ミッシェル:

そうですね、それはまたいいところに気が付きましたね。

はるん  :

やっぱり。体脱さんは50年遅れてる〜〜〜 (っ ` -´ c)

体脱   :

またそこですかー

はるん  :

だって、それがあらゆる瞬間に次々と起きているのが宇宙なんじゃないですか〜、3次元時空間で言うんだったら、ものすごい速度で起きてるって言ってるでしょっ!!!

体脱   :

えぇえええー? そんなの誰が言ってるんですか?

はるん  :

わたし、眼の前のわたしが言ってるの〜 ☆*:.。.( ̄^ ̄).。.:*☆

ミッシェル:

「宇宙は生成と消滅を繰り返している」というのは現代科学の宇宙論のひとつですが、これは一面は真実ですね。消滅するということは物理科学的にはありえないことなので正面から論じられることはありませんが。
はるんちゃんが言っていることをいま理解するのは難しいかもしれませんが、この世界が常時生成されているということは確かなことなのです。

体脱   :

あたりまえに存在しているコーヒーカップが、常時生成されているってことですか? でもそんな、常時ものすごい速度ってどのくらい???

はるん  :

もうっ! 一秒間に何億回もっ!

体脱   :

え‘ぇ”え”え”え”え”え”〜

はるん  :

1秒間に何億個ものコーヒーカップ! それが目の前に現れたり消えたりしてるんです〜〜〜

体脱   :

*・゜゜・*:.。..。.:*・゜|● ̄▽ ̄●|゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*

ミッシェル:

おや、体脱さん、どうしました?

はるん  :

いきなり半眼になっちゃいました〜、んもぅ、まったく手がかかるんだからっ!

<4月4日(月)に続く>

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