第九回【膨張・収縮】「はるんの故郷の巻」【陰と陽】
- 真名 :
行ってしまいましたね。
- 体脱 :
もぅ真名さんたら、肝心な時に半目状態になって、いないんだから。 あれっ、そう言えば環さんもいない・・
- はるん :
あ〜、環さん、いま薄〜くなっていって消えちゃいましたぁ。圭さんが起きた時ですねー。
- ミッシェル:
怪人はこの空間を去ってあらたなる試練に立ち向かうのこととなったのでしょう。環さんの言った通り「腹を決めて」。自分の現状から意識を広げてエネルギーを与える側に回ったということなのですね。
- はるん :
そんな感じわたしにも分かるんです。だってわたしにだって、ここ「まるの日カフェ」に来た時だって、それなりの体験があったんですからぁ〜。
- 体脱 :
え、はるんちゃんはここで生まれたんじゃないんですか?
- はるん :
えへへへ、そう見えますかぁ〜? 最初からじゃないですよ。だっていまでも惑星でいえば地球にも生きてるし、ここよりさらに高次元にもわたしって、同時に存在しているんですぅ〜
- 真名 :
- はるんちゃんはここで注文を聞いて僕にコーヒーを継いでくれるのが主な役割なんですが、その役割の通り、いろいろな存在同士のエネルギーを繋いでくれるのが得意でもあるのですよ。
- 体脱 :
えっ、注文を聞いて品物を出すって、ただのウェイトレスさんのことじゃないんですか?
- ミッシェル:
それは全てシンボリックな意味を含んでもいるのですよ体脱江口さん。
この物理宇宙をも含む多次元現象世界では、その意識の役割についてあらゆる次元の中で同様の行為が行われています。
つまりはるんちゃんでいえば、オーダーを取りそれを作り手に伝え、完成された品を注文者に給仕する。このエネルギー活動は遥か高次元で行われているはるんちゃんの意識状態を、この場所ではそのような行為として指し示しているということが出来る。
つまり、この空間ではその行動はウェイトレスの給仕行為としてシンボル化されているのです。- はるん :
えへへへへ〜 (● ̄▽ ̄●;)
- ミッシェル:
まっ、ま、どのような高次元でそうなのかはナゾではありますけど。
- 真名 :
はるんちゃんは7年くらい前にここに来たのですが、その時にどこから来たのか尋ねたことがあります。その時の答えがまたおもしろかったのでよく覚えていますよ。確か「宇宙の半分からきましたぁ〜」・・
- はるん :
違いますよ圭さん!「すっごく広がっていきながら縮んでいく宇宙の半分がわたしの故郷ですぅ〜」なんです、もう大切なことなんで間違えちゃダメ〜〜〜 (○`ε´○)プンプン
- 体脱 :
はぁ? ずいぶん変わったところから来たんですね〜
- ミッシェル:
例えばの話ですが、この時空間を超えたところにある次元では、時間は一方向に進行するのではなく膨張・収縮を同時にしているのです。空間もまた然り。宇宙の果ての話でよく言われる、「最果てまで見ることの出来る望遠鏡で宇宙を覗くと自分の背中が見えてくる」。という話をお聞きになったことがありますよね。この話も同様にシンボリックな意味合いとして捉えることが出来るのですよ。
さらにこれを平面で描くとすると、まさに「陰陽図」のようだということが出来ますよね。
つまり私たちの理解できるレベルとして2次元的に落とし込んでみると、このような関係性は、相互が反転しているものが同時に存在している構造になります。- 体脱 :
え? 全く意味がわかりませんが・・ なんなんだろ? 膨張と収縮が同時だなんて、右回りと左回りが同時に起こるより難しいですよ〜って、これじゃ例えにならないなぁ〜。
陰陽の話だったらちょっとはイメージできるかもですが・・
でも、はるんちゃんの故郷が宇宙の半分って話は、ぜんぜん膨張とか陰陽とかと違うもんじゃないですかー?- はるん :
あ? はぃ、はい。分かりましたぁー
急いでお作りしま〜〜〜す! (⌒-⌒)v- ミッシェル:
いま注文が入りました。
- 体脱 :
えっ? だってはるんちゃんは目を閉じてましたよ、いま。僕の言うこと聞いてないんで「なんだ〜」と思ってたんですが。
- はるん :
ミッシェル様ぁ、エスプレッソーコーヒー、香りのいいやつお願いしま〜す。またまた久しぶりのご対面ですよ〜 めっちゃ楽しみっ!
- 真名 :
ぼぉおおお〜〜〜
- 体脱 :
あれっ、また真名さんが・・
- ミッシェル:
それでは腕によりをかけて、お客さまには最上級のお飲み物をご用意いたしましょう。
<3月28日(月)に続く>