第八回【はるん】「消えた怪人の巻」【ミッシェル】
- はるん :
すみませぇ〜ん、お待たせしましたホットコーヒー (o^∇^o)ノ、あれっ圭さん、なに半眼になってるんですかぁ〜
- 真名 :
ぼ〜〜〜
- はるん :
あ、いつもの感じですね♡。あれ、そこにいるのは環さんじゃないですかぁ〜お久しぶりでぇ〜す ヾ(=^▽^=)ノ
- 体脱 :
怪人、かいじん、どうしました?はるんちゃんも来ましたよ。
- 怪人 :
腹を… 決めました…
- 体脱 :
腹を、決める?
- 環 :
そうだね怪人さん。僕にはよく見えるよ。
- 体脱 :
え? なんのことですか環さん?
- 環 :
自分がひとつのものごとに対して「腹を決める」と、なぜか周りの人たちとの関わりとか周囲の状況とかとの関わりがよくなっていくものなんだ。
- 体脱 :
それは共有された空間に積極的に関わるという、環さんのさっきの発言に関係してることじゃ…?
- 怪人 :
うぅ、そうですな、泣きながらでなんとも恐縮ですが、私は嬉しいのです。
遂にこのような日が来たことが。ここまで深い高次元の智慧を、環氏のようなさらなる高次元存在から直接授かることができたことが。
そして私が幼少の頃からこの3次元肉体人生に生まれながら周りと馴染むこともなくひたすら追求してきたこの宇宙の真理と人生の深い意味の確かさが、その言葉によって環氏からいま語られたことが。
これを歓ばずしてなにを歓びましょうか?- はるん :
そうでしたぁ、怪人さんは苦労したんですよねぇ? 。゚(。>ω<。)゚。本で読みましたぁ〜
- 怪人 :
はるんちゃんに言われるとなんか照れるなぁ…ムフフフ。
しかしみなさん!これは怪人石井にとっては良かれの腹のくくり方。
現代社会を構成している皆さんひとりひとりが「人の多次元多重構造」を理解し、それらを実践することで徐々に社会が変貌を遂げ、私のような「怪人」扱いされている特異な人物が「標準」となるその時ももうすでに来たことをいまここで確信してのことなのです。
そしてそのことは、はるんちゃん、あなたとそして後ろのカウンターに居るミッシェルくん!君たちにもよく分かっていることですな?- 体脱 :
ミッシェルくんって? カウンターでサイフォンを拭きながらこちらを見ている青年ですか?
- はるん :
ミッシェルさんはこのお店に私より長くいるんでぇ〜す
- ミッシェル:
そうおっしゃいますのは「怪人」さんですよね? やはり、あなたというお方は・・
- 環 :
腹を決めるというのは、自分の現状を見て、そこから意識をスタートさせている状態だからね。仕事や普段の行いの中で何も変わらない、変化しない、自分の思い通りにならない。という人たちは、この「腹を決める」というところまでの考えができなくて、自分の現状から意識を広げてないから空間からエネルギー受け取るだけの人、になっているってことだね。
つまりここで怪人が「腹を決める」ということは・・- ミッシェル:
怪人、あなたがそのような行動に出るということは私には、いや、私と、はるんには分かっていました。それ故にあなたとはなぜか… いま初めて会った気がしない。それをアカーシャから読み込むとつまり・・
- 怪人 :
フフフ、そのことには触れるでないぞミッシェル、もとい、ミカエルくん。
君の目と、実はここにいるはるんちゃんの目には、透徹したさらなる高次元の智慧と神秘が見えていることは分かっている。それはこの次元の常である意識の共有化に於いて我々お互いが瞬時のうちに意思疎通できてしまったからな。
そこまでの確認ができてからこそ、初めて私はいま、ここを去ることが出来るというもの。- 体脱 :
あぁ、なんか、怪人がここで「腹を決めて」、エネルギーを伝える側に回ったということは、僕もいまなんかビンビン感じています。。でも、ここを去るって一体?
- ミッシェル:
しかし怪人、それをいまここで行うならば、そうです、ここを去るためには必ずこなさねばならぬ行(ぎょう)があるはず・・
- 真名 :
むむ〜ん、むむ〜ん。
- はるん :
あ、圭さんの身体が振動してるぅ (・_・?)
- 怪人 :
フフフ フフフフフフッ!
- 体脱 :
あ、怪人の姿が、あれっ、か、怪人、ど、どこに行ったんだ?
姿が消えたぁ〜- はるん :
あ、圭さん、気が付きましたか? か、怪人がぁ〜、いまパっとどこかに消えたんですぅうううー
- 真名 :
? それはいけない。ここを去ったのですか?
- ミッシェル:
魔法陣が駆動しましたね。しかし、怪人、その道は人智を超えたさらなる異界へと通じる道、その前にやるべきことがある・・
ハハハ さらなる異界への道筋。そうじゃよ、その道をたどるのだ! そのことは十分承知の上でのこと。そしてこれは、やるべき行(ぎょう)もわきまえた上での判断なのじゃよ、ミッシェルくん。
しかし、心配には及ばん、君とはしかるべき時と所でまた遭遇することになりましょう。そしてはるんよ。怪人の叡智はミッシェルとともに古より君にも引き継がれていることはもはや承知の上であろう。その叡智を伝えていくべき時が来た。
またここまでの道中をともにした圭史さんと体脱さん、またお目にかかりましょう。そしてこれまで付き合っていただいた読者の皆さんも、お世話になりました。
怪人は、さらなる異界へと探求の道をたどり、そこからみなさん方を常に見つめておりますぞぉ、さらばじゃ! フフフ・・・・・・
- 体脱 :
あぁ空から声が聞こえてきた〜、かいじんーどこに行っちゃったんですか〜〜〜
<3月24日(木)に続く>