第四回
【ぼ〜っと】「真名圭史さんが遂に…!の巻」【登場】
「こんにちは。」
- 体脱:
な〜んだ、真名さんでしたか。大阪からの戻りお疲れさまでした〜
- 怪人:
しかし、さすがは圭史さん。自らの肉体とは別に精妙な霊体を制御することでも
って七福の存在するような多重次元にまで行き来するのみでなく、その多次元宇
宙的重奏楽を響かせながらのご登場ですかっ!- 真名:
いやー、ここに来るバスの中で居眠りしてたんで。
- 体脱:
だから、「ぼ〜っ」としてるんですね。しかしさすが、〈非物質ガイドとの探索〉
著者である真名圭史さん。その存在感ゆえに、近寄ってくるに連れて「ぼ〜〜〜」
っていう音になって聞こえちゃいましたよー、僕たちには。- 真名:
そう言われる方はあまりいらっしゃいませんが、「ぼ~っとしてますよね」と言
われることはたまにあります。- 怪人:
フフフ、そうですよね。この肉体3次元宇宙を超越した空間に存在する諸相を、
同時並行的に感知しているのが圭さんの常人ならざるところなのです。
ちなみに圭さんの「ぼ〜っ」としている状態は、潜在無意識から新たな情報がダ
ウンロードされている状態です。
これは普通ならば、その道の達人が深い瞑想状態に入って初めて到達する意識領
域なのですが、圭さんはそれを常時、意図的に引き起こすことが出来ます。
その中身がどのようなものであるのかは、ご本人ですらすぐには解らないらしい
のですが、パソコンを例に挙げるならば、そのような意識状態の時にはOSに最
新バージョンが自動でアップデートされている…そのような状況ということで
す。- 真名:
いや、バスの中で・・
- 怪人:
そうなのですよっ!バスの中であろうと、駅の改札前であろうと、熱帯魚屋さんで
魚を眺めている時であろうと……- 体脱:
それは怪人、熱帯魚好きの怪人の話じゃないですか?
- 怪人:
いや、それはまぁ、確かにそうですね(笑)。私の場合は魚の形状や色彩、それ
らのしなやかな動きを「ぼ〜っ」と観ているだけでも、宇宙の情報なり信号のダ
ウンロードがなされて恍惚の時を楽しむことができる、というのは第1巻でお話
した通りですが。- 真名:
ぼーっとしていると、人のまわりに鱗みたいな、網目みたいな、グリッドが見え
てくることはありますよ。- 体脱:
はぁ?
- 真名:
意識があっちの状態につながってたりすると、普通にも見えてきますが。普段の
街中でも意識すれば見えてきます。- 怪人:
そこなんですよ。圭史さんは対面するその人の周辺に格子状にうごめく情報が感
知され、そこに意識を集中すると、その人の多元的な姿が視覚的に伝わってくる
というのです。
相手の背後にマルチスクリーンの映像が浮かび上がり、その中にそれぞれ異なる
その人の姿が映し出されてくる、とでも言うのでしょうか…?- 真名:
そのグリッドをつないでいくと、更に深い情報まで取り出すことが出来ます。
- 体脱:
えぇ?それってもう、「七福さんの使い」真名さんじゃないじゃないですかぁー。
まるで霊能力者?!- 真名:
それが特にどうだということではなくて、今回の本で言うなら七福さん、非物質
ガイドたちのおかげでもあるのですね。
相手の方の七福さんたちと、こちらの七福さんたちが、グリッドを通じて情報を
見せてくれている感じです。- 怪人:
簡単に言ってしまうと、圭史さんの潜在意識下で活動している七福さんと相手の
方の七福さんとが瞬時にコンタクトを取り合って、互いの情報をやり取りすると
いうことですな。
それを圭史さんは能動的に感知でき、まずは映像として視覚認識することが出来
る。更に集中すると、その個々の格子の深部にある情報を、どんどん引き出して
いくことが出来る。格子のような鱗のような「グリッド」は、時空間を超越した
ところに存在する「相手の過去、現在、未来における情報」のようなもので、グ
リッド毎に異なる情報が詰まっている。
このグリッド読み取りの精度を上げるというか、的を絞って深く潜って行けば、
並行宇宙に存在するその方の同時的な別世界の存在まで感知できる。
常人ではその概念すらなかなか理解できないようなそれらが普通に見えてしま
うというのですから、圭史さんの「普通力」は半端ではないでのす。
フフフ、ですよね?圭史さん。- 真名:
まぁ普通なんですけどね、言わばそういうことになりますか。
- 体脱:
それは、どのような精神状態なんですか?まさかぼ〜っとするのと行動を繰り返
しただけでできることとは思えない。- 真名:
もちろん、それだけでは不可能です。でも、例えばバスに乗ってここまで来れば
可能ですよ。- 体脱:
ここって、いま僕らがお話をしてるここですよね?緑に囲まれたイギリスの別荘
みたいな建物に、ウッドデッキとガーデンテーブル。さっきあのメイドさんみた
いな娘が注文を取りに来ましたが。- 真名:
はい。こことなります。
- 怪人:
とすると?
- 真名:
? ここがどこだか、ご存知ではないのですか?
<3月10日(木)に続く>