朝、ボーっとニュースを見ていると来客。
知人の奥様が「すっぽんスープ」を持ってこられた。
その方の旦那様は、日本料理の板前さんをやってらして
この度の我が家の訃報を聞いて、作ってくださったとのこと。
既に調理がされている状態で、半ばゼリー状態で瓶に入っており
鍋に移して、葱を切って、生姜の絞り汁を入れて
(葱も生姜も別添のセットになっており嬉し)
暖め直すだけですぐに食べられるという、ありがたいものだった。
多く語らず、紅茶を一杯飲んですぐに帰られたのだが
葬儀やら手続きやらの、疲労を心配してくださったすっぽんのスープ。
残った家族の長生きというメッセージもあるのかもしれない。
時間をかけて旦那様が調理してくださった上で
奥様がわざわざ重いセットを歩いて運んでくださった。
ありがたい気持ちが、その味と共に染み渡る。
心と体が温まり、優しい気持ちになった。
料理の素晴らしさや力強さを改めて感じさせられた。
そんな「美味しんぼ」のゲスト側に配役されたような朝だった。