March 28, 2011
息子へ。

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息子へ。


昨日、一緒に、お墓参り行ったな。

一緒に墓参りして、メンチカツ食べて、焼き鳥食べて
イカ焼きまで食べて、楽しかった。

いい墓参りだった。
ちょっと寒かったけどね。


家にいるときと、お墓までの往復の時間と
いつもに比べて、かなり会話したね。
今回の災害と、原子力発電について。


だけど、原子力発電について、結局のところ
「パパはどう思っているのか?」
というのを、ちゃんと言えてなかったように思う。


お前に、自分で調べたり、考える人間になってほしいから
バランスよく、原子力発電の、良いところと、悪いところと
話をしたつもりだけど
それだけだと、父親失格かなあと思えてきた。

パパの意見、を言わなきゃ。


だから、書くね。

直接も言うけど、こうやって書いて残すのは
お前だけじゃなくて、みんなにも伝えたい、というのもあるんだけど
自分の意見を「公」にしてないって、よくないと考えた。

正直言えば、わざわざ公にしないほうが、よいこともある。

パパだって、友達もいれば、仕事もあるんだし
原子力に対する態度を明確にしてしまうと
損をしてしまうことも多いと思うんだけど
そんな態度を、親であるパパが取っておいて
子どもである、お前に対して、「自分の考えを持て」なんて
偉そうに言えないよね、と思った。

だから、言うね。


さて。

パパの原子力発電についての意見。

まず。

パパは、正直、ある程度以上、詳しいことはわかんないんだ。
いや、本も、子どもの頃から合わせて20冊くらいは読んでるんだよ。
だから、ちょっとは知識としてあるんだけど
それも、ただ単に覚えた、っていうだけで、わかってはいない。
まだ、脳とか宇宙のほうが、ずっと詳しいわ。好きだから。


この問題は、「価値観の問題」なんだとパパは思う。


生命倫理とか、リスクに対しての考え方とか
人によって違うから、難しいんだよね。

社会的には、そうやって、いろいろな価値観の人がいるからよいんだけど。


例えば、極端な話、いまの生活と、リスクと、どちらを取るの?
というとき、人によって、その答えは違う。

実際、その人の年齢=残りの寿命とか、家族がいるとかいないとか
子どもがいるとか、どういう生活をしているとか
正直、そういうことでも違うと思う。
もちろん、そういうことは関係ない、という人もいるだろうけど。

だからね。

原子力発電は、賛成か、反対か、ってなると
賛成の人たちと、反対の人たちに、別れちゃって
その先、進まないことが多いんだよね。


パパはね、「国民投票」をやればいいと思うんだ。


いま定められている国民投票とは別枠で。
国民に是非を取る方法っていうのはよいと思う。


もちろん、ただの感情論ではなくて
原子力発電にも、良いところ、悪いところ、っていうのがあるわけだから
両方ちゃんと、データを出して、みんなで判断する。
そこが大事。

良いところ、いっぱいあるだろう。
悪いところ、いっぱいあるだろう。
もちろん、コスト=お金の問題とか含めてね。

「原子力は安全だ」、という前提の上で
いままでやってきたから、今日の問題があるわけで

「原子力は危険だ」、という前提の上で
可能な限りデータを出して、可能な限りプランも出して

日本の国民、みんなで判断しよう。


これは、僕ら国民の生活の問題なんだから。
関係ないよ、っていう人は、あまり存在しない。
日本人が自分たちの未来を考える、大きなきっかけになるかもしれない。


長くなった。


パパの意見。

結論になっちゃうけど聞いてくれ。


パパは原子力発電、ナシという意見なんだ。


賛成か、反対か、ではなくて
そもそも、やっちゃいけないんだと思う。


理由は3つあるんだけど、まず1つね。

簡単な思考ゲームなんだけど
ちょっと不謹慎かもしれないけれど
もし1年以内に、日本のどこかで、また、大地震が起きるとする。
そんなわけないけど、未来のことがわかったとして。
地震は、今回くらいの規模かもしれないし、もうちょっと弱いかもしれない。
場所や規模によっては、津波が起きるかもしれない。

だけど、それが、もし「1年以内に絶対に起きる」ってわかったとしたら
原子力発電、止めるんじゃないかな?
危ないから。


だとすれば、止めたほうがいいと思うんだ。
だって、5年か30年かわからないけど
そのくらいのことって、あると思うんだよ。

今回、よくわかったのは、想定外の規模とか
百年にいちどとか、千年にいちどとか言われてるけど
そういうことは、起きるんだな、ということ。

笑い話でね、1万年生きる亀を買ったら
その日が1万年目で、すぐ死んじゃうっていう話があるんだけど
亀なら、ただ死んじゃうだけでいいんだけど
原子力発電の場合、その時の被害がハンパなくなる可能性がある。

毎日、1万円ぶんの金を含む卵を生む、奇跡の亀を飼っていたとしても
死ぬときに大爆発するってわかったら、パパ、家で飼うのやめるわ。
そのぶん、がんばって稼ぐか、消費を抑えることにする。

残念ながら、この国は地震が多いんだよ。
あと、海に囲まれている。
もうちょっと言うと、山ばかりで住んでいるエリアが少ない。
だから、これは日本の問題なんだよね。
世界では原子力が、とか、どこかの国では、というのは
参考にならない部分が大きいと思う。

これは日本の問題だ。


地震が多い国だから、原子力発電は危ない。
正直言えば、パパは、地震がない国だったとしても
大地震があった、と同じくらい、「あり得ないこと」は起きるから
原子力発電に対しては、リスクが大きすぎると思うんだけど
地震が多い国であることは間違いないから、あまりにも危険だと思う。

今回の地震、そして津波は
それを勉強する機会だったとも言える。

この百年だって、大きな地震、かなりあったんだよ。
日本という、この国では。
調べてみればすぐわかるよ。
ほかの国々に比べて、圧倒的に地震が多いんだよ。


そして、2つ目。

原子力発電って、絶対に必要、というわけじゃない。


原子力発電って、効率いいんだよ。
問題が起こらなければ。


だけど、原子力ナシでも、成り立つのは事実。

無ければ生活ができない、というわけではない。

もちろん、いまの生活とは、イコールじゃなくなるかもしれない。

ここは、大事なことだから、後でまた書くね。


火力発電は、CO2の面と、エネルギー問題の面があるから
頼り過ぎるのはよくないと思うけど
こんな状況だから「繋ぎ」として、期間区切れば
ある程度稼働しても、世界も許してくれるんじゃないかな。
原子力止めるまでの繋ぎに、って言えば理解してくれると思う。
繋ぎとして、期間を含めたプランを提案してね。約束として。
京都議定書も、修正させてもらわないとね。
世界の理解を得ないとならないけど。
ちなみに、石油火力の発電所は新しく作っちゃいけないって
もう30年くらい前に決まっているから、現存するものの利用っていう話ね。

結局、最終的には、再生可能な自然エネルギーに
かなり頑張ってもらうしかないね。
とはいえ、原子力発電に比べて、発電能力は桁違いに小さいから
そう簡単な話でもない。
だけど、いまの技術って、またずいぶんと発達しているし
これからもっと、研究すればいいと思うんだ。

そっちに行くって、国が決めたら、もっと頑張れるだろう。
国家プロジェクトだ。
いや、世界プロジェクトになるかも。

パパは、地熱発電に期待しているんだけどね。
もちろん、太陽光発電も。コストの問題あるけれど。
波力っていうのも期待したいんだけどね。

ここに関しては、たまに、調べたりしているんだけど
関わっているわけじゃないから、わからないことが多すぎる。

例えば、風量発電でも、地熱発電でも、自然エネルギーって言うくらいで
自然のエネルギーなんだから、そんなものに頼り切っても
また、それはそれで大丈夫かな、という心配がある。
地熱発電をやりまくった結果、環境に甚大な被害が、とか
そういうことないのかな、という心配もある。
風力発電も、大規模にやったとき、すごく心配もある。

いずれにせよ、政策として、なにかに集中して依存するというのは
リスクの上で、やらないほうがよいと思う。


パパは、もっと有用な発電手段、出てくると思う。
それは、既存の手段の改良案かもしれないし
まったく新しいアイデアも出てくるだろう。
ただ、研究や実験も含めて、時間がかかるだろうね。

発電だけではなく、蓄電の技術も関係してくるし
スマートグリッドというんだけど、電力の需給のバランスを
自律して調整する機能の技術も期待したいね。


だけど、ものすごく単純に考えても
効率の良かった原子力発電から、ほかに移行しようと言う話だから
エネルギーの価格は、大変になるかもしれない。


電気料金の値段、上がるだろうね。

でも、仕方ないと、パパは思ってるよ。
贅沢しすぎたのかもね。

でも、技術が進めば、また贅沢できるかもね。


製造業を初めとして、それは大きな打撃になるから
雇用も多く失われちゃうと思っている。
そういうことの解決策も必要だ。


だけどね、少なくともいちど
国家として、エネルギー政策のプランを
原子力発電ナシで、という上で、計画すべきだと思うんだよ。
国民投票も、やるなら、その上でね。

原子力も含めて、あらゆる発電手段があるけれど
それぞれ一定期間で、どう移行していくか、というプランが必要だ。
もちろん、コストも含めてね。

プランだから、いくつもあるといい。
いろんな賢いところに、国がお金払って、やってもらえばいい。

民間も含めてね、当然。
電力会社も含めてね、当然。
原子力発電だけの問題じゃないよ。


そして、エネルギー不足の問題は、暫くの間、続くと思う。
コストがどう、じゃなくて、不足しちゃうんだから。

でも、いま計画停電とかやっているからといって
「原子力発電所がないとこの生活」というわけではない。
原子力発電だけじゃなく、火力発電も壊れちゃっているから、この状態なのね。
いまの停電の問題は、地震と津波の被害の問題だから
原子力発電の必要性と、誤解してはいけない。

この夏には、電力の需要が高くなるから、急いで
いろいろな案を考えて、実行しなければね。


だけど、もういちど言うけど
だんだんと改善はされていくと思うけど
エネルギーの値段は上昇するように思うから
それはそのまま、生活に影響するわけだから
その苦しみは理解しないとね。

だけど、いずれにせよ、世界的に、原子力発電に対しては
今回の災害をきっかけにして、停止したり、中止したりなるだろうから
そういう理由でも、エネルギーの値段は上昇するだろうと思うよ。

パパが思っているより、その影響は大きいかもしれない。

だけど、それでも仕方ないと、パパ個人は思っている。


その理由?


最後に。


その理由を言うね。

これが一番大きい理由なんだけどさ。


パパは、自分の世代より先まで
影響を与えてしまう可能性があることって
手を出しちゃいけないと思っているんだ。

いま生きている人が、その人生を「どう生きようか?」
というのは、その人の自由でもあるから
少なくとも、それを求める権利はあると思うんだけど

次の世代とか、その先の世代まで
影響しちゃうようなことは、やっちゃいけないと思うんだよ。


例えば、遺伝子に影響が出てしまう可能性。
お前の子どもの世代にまで影響が出てしまうとか。
場合によっては、もっともっと先の世代にまで影響してしまったり。
この国に、住めないどころか、人も近づけない場所ができてしまうとか。

そういうのは、いま生きている人、パパたちの生活と
そもそも、引き換えにならないと思うし、なってはいけないと思う。


命、対、命、のことなら、まだわかる。
先の世代の生命を脅かす可能性があるとしても
いまのみんなの多くが死んでしまうなら、已むを得ず、というのはあると思う。
いまの世代が死んだら、先の世代がなくなってしまうし。

だけど、「生活の豊かさとの引き換え」というのは
それは、身勝手だと思うんだ。

それをOKにしちゃったら、ぜんぶOKだよ。
「自分の生きている間、OKならOK」としたら、世の中終わってしまう。

それOKなら、それこそ環境問題なんて、どうでもよくなるよね。


先の世代への影響というのは、万が一、の話だけじゃない。

お前はまだ知らないかもしれないけれど
原子力発電というのは、使用済み核燃料というのが大きな問題なんだ。
薪を暖炉で燃やしたら、炭が残るよね。
炭だったら、捨てればいいんだけど
使用済み核燃料は、危なすぎて簡単に捨てられないんだ。
というか管理することすら難しい。
だから、そもそも、先の世代まで、大きなリスクやコストを
投げ渡してしまう、という発電方法でもある。原子力発電は。

さっきのコストの話でもあるんだけど
原子力発電所って、コストが安いと言う人もいるけど
そこまで安くないように思う。ほかの発電方法に比べても。
さっきの使用済み核燃料の処理のコストとか、廃炉にするにもお金がかかる。
ぜんぶ引っ括めて、そこまでコスト安、だろうか。原子力発電は。
さらには、今回のような災害、事故のときは、莫大なお金がかかる。
だから、コスト的にも、先の世代に渡している。
もちろん、コストもだけど、危険を渡すことになるのが問題。


というのが、パパの意見。

原子力発電の仕組みすら説明していないし
なるべく難しい言葉を使わないで、意見を言ったから
わかりづらいことも多いと思うけど
これが、いま、パパがお前に言えること。

パパの意見なんだ。


パパの意見も、個人的な価値観に基づいている部分が大きいから
強い意見だとも、弱い意見だとも言える。

パパは、だから、賛成の人の意見も多く聞きたいし
反対の人の意見も多く聞きたいと思っている。
賛成とか反対というより、様々な意見を持っていたり
データを持っていたり、プランがある人の意見を
多く聞き続けたいと思っている。
そして、自分でも、勉強を続けたいと思っている。


お前も、勉強してくれ。

勉強して、自分の意見を持ってくれ。


パパはね、日本が変わるタイミングだと思っているんだ。


日本は変わる。

やっと大人になる。

本当の民主主義が、やってくると思っているんだ。

お前を含めて、みんながいま、考えれば。


こんな状況のいま、日本が世界に向けて
どんな態度を示すのか、どんなメッセージを投げるのか
本当に注目されているんだよ。


少しでも意見を持ったら、教えてくれ。

また、そのとき、ゆっくり話をしよう。


楽しみにしている。


昨日の墓参り、よかったな。

パパは、パパのパパと話をしたんだよ。

未来のことを。


だから、パパとも話をしようよ。

未来のことを。


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Posted by eno at 06:17 PM
March 25, 2011
これからの話をしよう。


『これからの「正義」の話をしよう』という
ハーバード大のマイケル・サンデルの授業が少し前に流行った。

「これからの正義の話をしよう」というのは
もちろん、孫正義の未来について考えようというわけではなく
そして、「正義とはこういうものだ」という授業でもない。

正解がないのだ。

だから意義がある。


世の中には、様々な意見があり、様々な価値観がある。

1つの道徳観だけ捉えてみても、多くの矛盾に満ちており
その根拠は......と掘っていくと、その支えになるような
確実なものは、どこにも見つからなかったりする。
もちろん、宗教の濃度によって、ずいぶん違ったりするんだけど。


長男がまだ、小学校の4年生の頃だと思うが
「人はなぜ、人を殺してはいけないのか?」というテーマを
突然ぶつけられたことがあって、かなり困惑した。

僕は、めずらしく、1分くらい時間をもらってから答えた。


まず、パパが言うことは、「パパの意見」である、ということ。
いまから言うのは、パパが正しいと思っていることであって
それが正解であるとか、絶対的なものではないということを伝えた。

そして、そういうことを考えて、自分なりの意見を持ったり
それを人と共有して修正したり、提案したり、行動に移したりするのが人生であること。
パパもまだ人生を歩んでいる最中であるから、考えは変わるかもしれないし
なにより、お前はまだ人生を歩み始めたばかりだから
こういう疑問を抱く、ということが素晴らしいと思うし
例えいちど、自分なりの結論を出したとしても、悩み続けたり
ほかの立場の意見を持つ人がいたら、耳を傾けることが
相手にとっても、自分の成長にとっても、社会にとっても大事なことであると伝えた。


僕がどんな「パパの意見」を息子に伝えたか、というのは
長くなるので、ここでは簡単に書くことにするが
まず、「人を殺してはならない」なんていうことはない、と伝えた。

「人を殺してはならない」というのを、絶対的なものに固定して
その上からすべて話を進めるというのはよろしくない。

まず、お前はなにをやってもいいし、なんでもできるんだ、と伝えた。
だけど、社会のルールとして、日本では「殺人はあかん」ということになっている。
そして、世界中のほとんどの地域で、そういうルールになっている。
なぜなら、そのほうが社会が安定すると、多くの人が信じているから。
だけど、それは、法律という社会のルール=「決め事」でしかない、と伝えた。

だから、「決め事」のほうが自分、或いは多数にとっても間違っていることもあるし
時代や状況によっては、変わってしまうこともあるということ
そして、ルールを犯しても自分の考えが正しいと思うなら、やればいいと伝えた。
なぜなら、パパだって、お前が目の前で殺されたりしたら
その相手を殺してしまうかもしれないから。

「自分が嫌なことを他人にはするな」と、パパはよくお前に言うし
基本的な判断方法として、抱いていてほしいと思うけれど
それだけだと「オレはべつに殺されてもいいぜ」というやつの殺人は止められないから
多少矛盾はあろうとも、すべての人を納得させられなくとも
「法律」という社会のルール=「決め事」が必要なんだよ、と伝えた。


その上で、パパの考えを言う。

「人はなぜ、人を殺してはいけないのか?」......ということに
なぜなっているのか? というのは、いままで伝えたとおり。

そして、「人は」じゃなくて、「パパは」基本的に
「人は殺したくない」と思っているんだけど、残念ながら、そこには理由がない。

理由はないんだけど、理由がないからこそ、それが大事だと思っている。

理由はないけれど、人が死ぬ、というのは嫌な感じがする。そして悲しくも思う。
ただただ、人が死ぬということは、とても悲しく思う。
自分が知っている人なら特に悲しいし、自分が知らない人でも悲しく思う。

人を殺してもパパは幸せを感じないと思うし、悲しく思うから、パパは人を殺さない。
だけど、自分や家族、仲間の生命が脅かされたら、人を殺すこともあるかもしれない。
だけど、結果的に殺してしまうことはあっても、人を殺そう、なんてパパは思わない。


だから、パパは、基本的に人は殺さない。

そして、社会のルールとして「人を殺してはいけない」というのは、パパも賛成している。


そんなところが、パパの考えだ、と伝えた。


実際には、もっと易しく伝えたと思うけれど
小学校4年生の子どもにどこまで伝わったかは疑問ではある。

だけど、そうやって伝え続けていくことが大事だと僕は思っている。


最後に、2つだけ聞いてほしい、と僕は言った。


1つは、どんなものにも、「絶対」なんていうことはないけれど
「自分の意見、自分の考えというものを持つことが、とても大事なんだ」、と僕は言った。

社会が言うから、みんながそう信じているから、なんていうのはよろしくない。
「自分はこういう理由でこう思う」というのを持て、と言った。

そして、そういうことを考え続けるのが、人生だということ。
社会は、1人1人が、それぞれ「僕はこう信じている」という積み重ねでしかなく
自分と違う他人の意見があったら、絶対に聞いてみるべきだし
人に訊かれたときに自分の意見が言えるよう、考え続けることが大事だと僕は言った。


そして、2つ目。
「想像力」が大事なんだよ、ということ。
「自分だけ」ではなく、「他人」のことも考えること。
「今日だけ」ではなく、「明日」のことも考えること。
「ここだけ」ではなく、「どこか」のことも考えること。

その「想像力」があるからこそ、人間なんだと僕は思うし
その「想像力」のおかげで、いまがあるし、未来がある、と僕は言った。
だから、想像力が豊かな人間は、人間的にも豊かだと言えるし
想像力が乏しい人間は、人間的にも乏しいと思う。
そして、想像力があるのに、知らないふりをしているのは
そんな無責任でずるいことはない、と伝えた。


と、そんな、息子との、2~3年前の会話を思い出した。

早いもので、この4月から、もう中学生になる。


この会話を思い出したきっかけとなった

「途轍もない災害と事故と事件」

について、まだ、息子と会話はしていない。


このままでは、僕は、父親ではなくなってしまうように思う。

このままでは、僕は、人間ではなくなってしまうように思う。


どういう社会を作っていくのか。
どういう未来を作っていくのか。


会話をしよう。

耳を傾けよう。

考えよう。


それぞれの家庭で。

それぞれの人生で。


大変、不謹慎な発言かもしれないが
日本という国、日本人にとって、大きな「チャンス」なのではないだろうか。

振り返るチャンス。前を向くチャンス。

せめてそのくらい言えないと、僕はもう苦しくてやっていられない。


反省すべき過去があるなら反省して

これからの話をしよう。


季節が変わる。

春が来た。

Posted by eno at 03:53 PM
March 17, 2011
一緒に食事をしましょう!

kinilogo_bangai(s).jpg

3月11日14時46分、東北地方太平洋沖に地震が発生しました。


地震は、観測史上最大のマグニチュード9.0を記録。
引き起こされた津波によって、被害が拡大。
その影響でご存知のとおり、福島第一原子力発電所で「大事故」が発生し
今日現在も、まさに「予断を許さない」状況となってしまいました。

被害に遭われた方には、謹んでお見舞いを申し上げるとともに
亡くなってしまった多くの方々のご冥福を、心よりお祈りします。


みなさんも、リアルタイムに変化する情報を心配し、追いかけることで
精一杯でしょうし、大変なストレスを抱えていると思います。

今後の状況次第ですが、場合によっては、長期戦になると思いますので
あまり下向き後ろ向きにならず、前向きに明るくいきたいなというのが僕の考えです。
(節電は「出来る限り」の範囲ながら、かなり努力しないとならないですね)


そんな中。
少しでも前向きに明るくなるようなことができないだろうか、と
いつも一緒にトークライブをやっている「僕秩。」のヨシナガさんと相談していたところ
友人の豚組(飲食店)オーナー、中村仁さんが「#smileat」を立ち上げました。
とても共感、強く賛同。
突然ですが、先ほど相談させていただき、イベントをやることにしました。


『気になること。番外~ #smileat』を、明日、開催いたします。

=======================================
イベント     :『飯野賢治とヨシナガの「気になること。番外」~ #smileat』
開催日時     :3月18日(金)20時から(22時までを予定)
場所(リアル)  :豚組しゃぶ庵・大広間(六本木/乃木坂) 港区六本木7-5-11 2F
場所(オンライン):USTREAM http://ustre.am/9tGW
イベント参加料  :無料(食事の代金のみお支払いください(1,500円:食べ放題!))
=======================================


趣旨としては

1)「みんなで一緒に明るく食事しよう!」
2)「お客さんが減って大変らしい飲食店を応援しよう!」

という2点、ただそれだけ。

基本、「みんなで食事をしましょう!」というそれだけです。


豚組しゃぶ庵では、現在、#smileatの活動の1つとして、大広間を開放し
「豚組食堂」として、1,500円という安価で食事を提供していますが
そこを使わせていただくカタチですので、その食事の代金のみお支払いください。
(税込、小学生は700円、4歳以上400円)
ドリンクはアルコール含め、全品500円ですが
その最初のドリンク代=500円を被災地に募金させていただくとのことです。

本イベントは、なんの準備もできてませんし(さっき決まったので)
被災地の人々のことを思うと、いつも通りの(バカバカしい)トークライブとは
ちょっと違ったものになると思いますので、イベント自体に参加料はいただきませんが
もし可能であれば、豚組しゃぶ庵に設置してある募金箱に、募金をご協力ください。


また、本イベントはUSTREAMで中継を予定しておりますので
会場のほうに来られないかたもぜひ、オンラインで参加してください。
1つ約束がありますのは、ぜひ、一緒に「食事しながら」参加してください。
それが趣旨ですので。


というわけで、やることもなにも決まっていない状況ですし
きっと明日になっても、「さてどうしましょ?」みたいな状態だと思いますが
みなさんと一緒に食事しながら、少しでも前向きに明るくなれたらと思っています。

賛同されるかたはぜひ、ご参加ください。
来れるかたはぜひ、豚組しゃぶ庵まで。もちろんオンラインでも。


会場となる、豚組しゃぶ庵の大広間は、50~60人くらい入ることができますが
もし、入れる人数を超えてしまった場合は、入場ができなくなる場合がございますので
ご了承ください。

また、このような、刻々と状況が変化する中
やむを得ず中止になってしまうことがありましたら、すいません。
僕とヨシナガさん、中村さんのTwitterのアドレスを下に記載しますので
(Twitterの登録は必要ありません)状況をチェックいただければと思います。


と、もう1つ先に。

どういう内容になるか、というのはなにも決まっておりませんが
「みんなで食事してトークして、少しでも前向きに明るくなれれば」というのが趣旨ですので
「不謹慎だ」と感じられる人は、参加されないほうがよいかと思います。
(そのあたりの感覚は人によって異なるので難しいところなのですが、避けることはできます)

ただ、正直、「不謹慎病」みたいなものが発生していると、僕は感じています。
オンラインでちょっと面白いことを発言した人が叩かれてしまったり
営業中の飲食店に「こんなときに」と苦情を言ってくる人もいるようです。
(もちろん、逆の「応援」も多くありますし、難しいところなのですが)

僕は、そんなプレッシャー社会は、とても危険だなあと思っています。
ただでさえ、ストレスの多い状況、ピリピリしすぎはよろしくないです。


みんなで一緒に明るく笑って食事しましょう!


賛同されるかたは、ぜひ明日、ご参加ください。

お待ちしております。


飯野賢治 Twitter:http://twitter.com/kenjieno
飯野賢治 eno blog:http://fyto.com/eno/

ヨシナガ Twitter:http://twitter.com/dfnt
ヨシナガ 「僕の見た秩序。」:http://www.dfnt.net/

中村仁 Twitter:http://smileat.posterous.com/
smileat Twitter:http://twitter.com/search/%23smileat

豚組しゃぶ庵ウェブサイト:http://www.butagumi.com/shabuan/

USTREAM:http://ustre.am/9tGW

会場の豚組しゃぶ庵はこちらです。↓


大きな地図で見る


福島第一原子力発電所のことを思うと、予断を許さない状況ではありますが
少しでも前向きに歩んでいきたいと思っています。

ストレスの多い日々が続くと思いますが
みなさんの気持ちが少しでも和らげばと思いまして、楽曲「Talk, Walk」をお贈りします。

<<ここをクリックすると楽曲"Talk, Walk"が鳴ります>>


それでは明日!

Posted by eno at 10:03 PM