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May 25, 2009


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The Sixty Oneから学ぶこと。

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まだ始めて1日しか経っていないけれど
The Sixty Oneから学ぶことは多い。

(1日しか経っていないので、詳細、違うところありましたらすいません......)


昨日のエントリにもあるように、The Sixty Oneは
知らない楽曲、或いは、知らないアーティストと出会うためのサービスだ。

実際、知らないアーティストばかりだし
聴いてみると、「おっこれは!」という楽曲に出会って
好きなアーティストができたりする。


そんなサイトなんですが、なにより優れているのは
「遊び」が多く設計されている、ということだ。


リスナーは「ハート」というのを持っている。
いま、ハート34コとかね。
ポイントみたいなものだ。
ちょっといやだけど、お金に考えてみるとわかりやすい。

試し聞きを繰り返して、好きな曲が見つかったら
「投票」するような形で、ハートを与える。

その後、その曲が人気になると(多くのハートを集めると)
投票したリスナーに、ポイントが還ってくる、という仕組み。
いやだけど、投資みたいに考えてもよいね。

また、リスナーにはレベルが存在して
聴いた曲の数やら、リスナーとしての評判で、レベルが上がったりする。
レベルが上がると、使えるハートが増えていく。

「レベルアップだ!」と喜ぶ。


と、簡単に言えば、ある種の「ゲーム」要素がカギとなっている。


我れ先にと、後々ヒットする楽曲やアーティストを見つけたら嬉しいし
ハートをどれに与えようかと考えたり、レベルが上がって喜んだりと
「参加」して「遊ぶ」ことができるサービスになっている。


もちろん、コミュニティ的な作りもしっかりしていて
アーティストとリスナーのコミュニケーションも
リスナー同士のコミュニケーションも、活発に行われている。
「スターリスナー」みたいな人まで存在する。


よくできているなあ、と思った。


たまたま、先日、とある人と会うことがあって
そこの会社は、動画サービスをやっているんだけど、さっぱりうまくいっていないようだ。

なぜなら、「思い切り勘違いしているから」、である。


メインのコンテンツ、サービスを
「そのまま目的」というか、「それだけ目的」にしてしまって、うまくいくわけがない。


「動画何本揃えましたよ」とか「芸能人も出ているドラマがありますよ」とか
そんなもので、この時代、みんなが楽しむわけがない。
結果的に、莫大な人件費とサーバー代がまかなえるわけがない。
ていうか、YouTubeや、ニコニコ動画がある時点で、なにを始めようというのだろう。と思う。


YouTubeや、ニコニコ動画は、先行者だから多くのユーザーを抱えているわけではない。
面白い動画を作成してアップして反応を得たり
作らないまでも面白い動画ばかりをアップして反応を得たり
コメント書いてみたり、自分のページを作ってみたりなどなど
ユーザーが「参加」して「遊ぶ」ための、フィールドを提供しているからこそ
多くのユーザーが楽しんでいる。

もちろん、ビジネス的には「それでも」大変なんだろうけれど。


いまはどうかわからないけれど、僕が子どもの頃は週刊マンガ雑誌が流行っていた。

あれだって、メインのコンテンツは、連載しているマンガそのものだけど
買ってきた週刊マンガ雑誌を、友達に貸してみたり、貸してもらったり
新連載のマンガを、「これは面白い、流行る!」と、いち早くみんなに教えたり
もちろん、連載しているマンガについて友達同士で話し合って盛り上がったり
そんな「周辺」も含めて、大きな価値だった。
いや、そっちのほうが大きいのかも。
少なくとも、週刊マンガ雑誌を、発売日に毎週買う理由はそこにあった。


メインのコンテンツやサービス以外の、「周辺」の「遊び」
「参加」する「遊び」を、設計することが、大事なことだと思う。

特にオンラインの場合は、サービス側で用意してあげないと
スタートアップの時点で、そこで閉じてしまって
わくわくしない、つまらないものになってしまうからだ。

このオンライン社会で、いまだにTSUTAYAにみんなが行くのは
いっぱいの棚から作品を探したり、選んでいる時間が楽しいからなんだよね。


あたりまえのことだけど、The Sixty Oneから、学ぶことは多かった。
ぜひ、みなさんも、サインインして始めてみてください。

やったほうが、理解も早いし深いからね。


<<ここをクリックすると、The Sixty Oneの僕のページへ飛びます>>

ハートください。(-:


Posted by eno at May 25, 2009 05:20 PM


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