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December 19, 2007


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ループで読書

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まさかのループ。

前回のエントリで
「このままループに入らないことを祈る」と書いたが
夜中寝ていると、吐き気がして起きた。

「ループ?」
と嫌な予感がしつつ、立ってリビングに出ると、気持ちが悪い。
ベッドで横になっていたのが、立ちポーズになって
胃の中の戦争が、本格的になってしまったようだ。

しかし、気持ち悪くて、眠れない。
そのまま、ずっと眠れない。
気持ちが悪くて眠れないなんてことは、初めてだ。

仕方がないので、読書をすることに。

お腹が、ぐるぐる吠える中、2冊読んだ。


1冊目は、内田樹さんの『先生はえらい』。

この本は、「先生はえらいんだぞ」ということを書いているわけではなく
「コミュニケーション論」とか、「学ぶ」ことについて書かれた本。

新書って、ほんと苦手で、それだけはキツかったんだけど、面白かった。
「そうかしら?」と感じてしまう部分も多いんだけど
それ以上に、考えさせられることがあった。

そもそも中高生向けの本なので、文体も易しく、軽いタッチで書かれているので
「ちょっと新しい視点が欲しいなあ」という人はぜひ。


そして、2冊目は、池谷祐二さんの『進化しすぎた脳』。

これは名著ですね。
脳に関する本は多く持っているし、読んでいるので
「改めて発見」というようなことはなかったんだけど、面白かった。

高校生を相手に講義をしたものを、書籍化したものなんだけど
それが成功している。ものすごくわかりやすいし、なにより面白い。

専門的な分野に関しての本は
書き手がよほど力がない限り、本としてつまらないものが多い。
「本としてつまらなくてもいいんだもんね」という声さえ聞こえる。

しかし、講義という形式によって
きっと、その場にいる高校生たちの表情や質問などの反応を通して
上手にライブしていったんだろうと思える内容となっている。


いま思ったんだけど、たまたまこの2冊は
もちろん、大人が読んでも充分に面白いわけだけど
学生に向けた内容となっているね。

なにかのサインだろうか?

我が家の風邪、これ以上、ループしないことを、本気で祈る。


Posted by eno at December 19, 2007 12:39 AM


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