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September 03, 2007


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UNPLUG KASHIWAZAKI-KARIWA

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7月16日、新潟県中越沖地震が発生した。
マグニチュード6.8。
柏崎市や長岡市、刈羽村などで深度6強となった。

大規模の地震による被害は大きいもので
いまもその影響は続いているわけだが
同時に露呈されたのは、柏崎刈羽原発の安全性だ。

変圧器から火災が発生したり
放射性排水がプールから溢れたり、クレーンが破損したり
放射性廃棄物の入ったドラム缶が倒れたりなど、様々な事故が起きたが
僕が心配しているのは、その危機管理のあり方であるとか
放射能漏れの環境に対する影響だけではなく
単純に、そんなキケンな場所に、原子力発電所があること自体だ。
そもそも、の話し。


そんな大規模な地震が発生するような場所
活断層が存在するような場所に、原子力発電所があるというのは
誰が考えても、よろしくないことだと思う。

では、なんで、そんなところに建っているかというと
建設当時の耐震基準では想定外だったわけだ。
準備事務所が設置されたのが1969年、許可申請が1975年。
1号機が運転開始したのが1985年。
当時は、巨大な活断層の存在に対して、調査が不十分だった。

ずいぶんいい加減な想定で建設を決めてしまっているなあとか
四半世紀以上も見直しのないまま運転してたわけ?
など、許可を出した国の責任も含めて
疑問も怒りもあるんだけど、それはいちど横においといて
いま、注目しなければいけないことは
そんなキケンなところにあるものを、運転再開させない、ということだ。

まさか、そんな大地震の発生の可能性がある場所で
運転再開なんてするわけないでしょ、と思っていると
「運転再開まで1年」とか言っている。
再開する気マンマンどころか、再開を急いでいるのが実体。

なにも解決していないって。


原子力発電所の近くに活断層があることが、なにより問題なわけだ。
損傷したレストランを、営業再開させようというのとは話しが違う。
レストランであれば、さらに大きな地震がやってきたところで
「あぁやっぱし、この場所じゃダメか」という反省で終わるが
原子力発電所の事故が引き起こす影響は、計り知れない。

致命的な放射能の放出だけは、避けなければならない。


なんて、誰もが思う、あたりまえの判断だけど
様々な利害関係が複雑に絡んでいると、個の判断に関係なく
間違った方向へ進んでいってしまうことが多くある。
現に「運転再開」を前提にしているのが、問題だ。


僕は、運転再開を止めたい。
その趣旨に賛同してくださる方は、ぜひ署名を願いたい。


誰にとっても、「関係ある」ことだ。
その上で、「運転再開、賛成」という人もいると思う。
だけど、「運転再開はよろしくない」、と思う方は、賛同してほしい。

僕は、未来に、反省したくない。


<<ここをクリックすると、署名のサイトにジャンプします>>


Posted by eno at September 03, 2007 06:02 PM


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