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August 31, 2007


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便利と魅力とコンテンツ

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iTunesの人とランチした。
ちょっと行かない間に、ウェスティン東京1Fの
THE TERRACEの内装が変わっていた。
入口が広がっていい感じになったはずなのに
どうしてか、前のほうが印象が良かったように思える。

ランチしながら、目的もなく会話。
思うのは、ダウンロード販売とか、オンラインの流通とか
あたりまえだけど、あたりまえのように会話している事実。

たった6年半くらいなんだよね、iTunesがデビューしてから。
その後、iPodが発売され、iTunes Music Store(現iTunes Store)が
オープンしたわけで、一般に広がったのは、もっと最近のこと。

みんなが買ったカラーのiPodや、iPodミニ、iPodナノは
2004年とか2005年のデビューだからね。

この数年で、ここまでシーンと産業が変わったのは
音楽が最も顕著じゃないかしら。

Amazonも便利だけど、やはり本屋で買う機会がかなり多い。
音楽は、僕の場合、CDをショップで買うことのほうが多いんだけど
iTunes Storeからダウンロードで買う割合がずいぶん増えてきた。

パッケージの価値。
ブツとして所有することや、ジャケットの魅力や
封入冊子とそのライナーノーツというのもあるんだけど
音楽は、「いま聴きたいなあ」という欲が強い。

本は、「いま読みたいなあ」という欲はそこまで大きくない。
『団地ともお』の新刊が出ていたら、すぐ欲しいけれど
Amazonで買ったところで、いま読めるわけでもなし。
オンラインより、本屋に行ったほうが早い。

昔は、レコードショップにも魅力があった。
品揃えが変わっていたり、音楽好きな店員さんが多かった。
実際、コミュニケーションがあって
薦められたレコードを買ったりもした。

もちろん、いまも良いショップもあるんだろうけど
一般的な大型ショップで比べたら、iTunes Storeのほうが
すべてとは言わないが、あらゆる点において魅力が勝ってしまう。

便利なことに加えて、魅力でも負けてしまったら
そりゃ、マーケットは変わってしまうよなあ。

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僕は、便利な自動改札よりも
切符切りのおじさんがカチカチやっていた時代が好きだ。


Posted by eno at August 31, 2007 06:20 PM


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