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November 17, 2006


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DVDの力

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先日、息子のフレーク菓子、ケロッグのコーンフロスティに
なんと、恐竜のDVDが付いていた。
ディスカバリーチャンネルのロゴ入りである。本格的だ。

1000円くらいの本にDVDが付いているならまだわかるが
400円くらいのお菓子にDVDが付いているところに驚く。

息子と一緒に見てみると、恐竜のCG映像が次から次へと。
普通に鑑賞している息子の横で、なるほどと小さく感心した。

早い話が、マーケティングツールである。
チラシなわけだ。プレビュー版というか、予告映像といってもいい。

これを見て、ディスカバリーチャンネルの恐竜のDVDを買おう!
と思ってくれるお客さんを狙っているわけだ。
だけどそのダイジェスト加減が絶妙で、ブツ切れとはいえ
しっかりとした映像が入っているから、コンテンツとしても成り立っている。

子どもだましといえば、子供だましなんだけど
だまされていると思うから、だましなわけで、満足こそはしなくても
子どもにとって、ふざけるな、というようなものでもない。

改めて、DVDというフォーマット、メディアの凄さを認識した。

ほとんど誰でも持っているという、プラットフォームとしての凄さ。
1枚あたりのプレス料の安さ。製造の簡単さ。そして、その表現力。

いくらDSが普及しても、400円のお菓子にサンプルを付けることは難しい。
1個あたりの製造コストが、そんなに安くないからだ。

製造コストなんて気にしなくても、オンラインであれば
PCでダウンロードすればいいわけで、ネット環境の普及率も高いわけだけど
「買ったらダウンロードができる」というのは魅力的ではない。
やっぱり「恐竜DVDが入ってる!」というコピーが強いわけで。
ブツの強さ、というものがある。

もちろん、DVDの製造コストが安いといっても
もし、このお菓子用に、恐竜のCG映像を製作してしまっては
ある程度の制作費がかかってしまうわけで、あまりいい話ではない。
すでに製作されている商品を、使い回しているから成り立つのである。

ケロッグからすれば、魅力的なおまけが付いてハッピーで
ディスカバリーからすれば、いい宣伝媒体ができてハッピーで
ウィンウィンの関係かどうかはわからないけど、少なくとも
ハッピーハッピーの組み合わせではある。

恐竜=多くの子どもが大好き、という点以外に
フロスティと恐竜の共通点、ブランドの一致がないところが
あと1つ残念なポイントではあるけれど、その成立の仕方に、「ここが巧!」。


Posted by eno at November 17, 2006 07:09 AM


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