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September 24, 2006


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子どもたち

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子どもたちを引率の土曜日。
(1人でしたわけじゃないけど)

小学校1年生と2年生の子どもたち10人以上。
知ってる子も、初めての子もいる。
電車に乗って、世田谷方面へ。
渋谷から僅かな距離なのに、多摩川近くは緑が多い。
空が広く、水も多い。
トンボがいっぱい飛んでいた。


駅までトコトコ連れていったり
駅からトコトコ誘導したり。

まー、言うこと聞かない。ていうか聞いてない。
まー、勝手に喋る、勝手に笑う、勝手に動く、勝手だらけ。

足にまとわりつく。手を引っ張る。リュックにぶら下がる。

やめろ! オレはそんな爽やかお兄さんじゃないぞ。

「コラ、やめんか!」というとウケる。
ウケてる場合じゃないぞ、コラ! リュックのヒモ、引っ張るなって!
余計に引っ張る。ぶら下がる。ぶらりんこ。


最初はただ連れていく役、危険から守る役
静かにさせる役、爽やか風味の役……だったのだが
だんだんと、子どもの世界に入っていってしまう。
世界が一緒になる。

子どもたち=よくわからん生物の集団、だったのが
子どもたち=同じ人間の小さい子の集団、というように変わっていく。

自らなにかのスイッチが入ったわけではなく、自然と繋がりができる。
まあ、同じ人間なもんで。まあ、自分も昔はそうだったもんで。

ちょっと目線を落として、ちょっと耳を向けて入っていくと
それぞれの個性がわかってくる。

リズム感のいいやつ。
動きで笑いがとれるやつ。
人を和ませる表情をするやつ。
注目を集めるのがうまいやつ。

うわー、おもしれえ。
みんな、いっぱいいっぱい人間なんだなあと感じる。

あたり前だが、それぞれ、ひとりの人間。
子どもたちではなく、子ども+子ども+子ども+子ども+………。
みんな、それぞれ小さい人間だ。
小さいだけ。
少しだけ経験が足りないだけ。
少しだけボキャブラリーが足りないだけ。
圧倒的に責任感がないだけ。


帰り道、ぶら下がり好きの子どもが、またぶら下がってくる。

「ねー、あと何分で着くぅ?」
「もうあと2分くらいだって。わかってんだろこの場所」
「ねー、もう1分経った?」
「経ってねーよ、お前、どんな時計持ってんだよ」

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Posted by eno at September 24, 2006 12:46 AM


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