入谷の朝顔市へ行く。
朝顔市は、朝に行かなければならない。
朝じゃないと、朝顔の花が咲いていないからだ。
花が咲いていなければ、どれがよいのかわからない。
「4色咲きだ」「団十郎だ」と言われても、見てみなければわからない。
だから、みんな朝に行く。
「あれがキレイね」「これは面白い」と
一つ一つ違う表情の朝顔たちと見つめ合い
お気に入りの鉢を購入する。
僕はこの10年のうち、5回くらい朝顔市に行っている。
朝顔市が始まると、「ああもう夏が来たんだなあ」と感じる。
大量の朝顔の鉢を見つめ、どれがいいかなと好みを探していると
人々の熱気もあって少し汗ばむ。その汗が、僕にとっての夏の到来だ。
朝顔市は、どの露店も宅配の用意がある。
昼くらいまでに買った朝顔の鉢は、ゆうぱっくの朝顔専用BOXに入れられ
その日のうちに宅配されるから便利だ。
入谷の朝顔市が終わると、続いて浅草のほおづき市が始まる。
月の終わりには、隅田川の花火大会。
夏が始まると、東京は、ちょっと江戸っぽくなる。