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July 07, 2006


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ええじゃないか

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出張の予定が空いたので
新ジェットコースターの試乗会へ行ってきた。

名前は『ええじゃないか』
場所は富士急ハイランド
座席の回転が7つ。宙返りが2つ。レールのひねり回転が5つで
合わせて「総回転数14回」が、ギネス認定のコースターである。

オープンは、7月19日。
映画の公開前の試写会はよくあるが、試乗会はあまりない。
14回グルグル回るコースターも、あまりない。
あまりないものは、ぜひ体験したいもので
雨がちょっとだけ心配の中、行ってきた。

コースターの試乗より前に、記者発表があった。
社長の堀内光一郎さんの挨拶を聞く。惹き付けられた。
お話をしたこともない人に、こんな言い方失礼かもしれないが
めちゃくちゃ好感持てた。こんな経験もあまりない。
(富士急行の社長でもあるわけだけど)
こういうエンタメ&スリルを商売にしている会社って
よく考えたら、その存在とビジョンが、面白いなあと思う。

と、好印象の中、コースターへ向かう。
すると、不時着した奇妙な宇宙船みたいな、不気味な建造物が見えてきた。
うわ…すげぇ。

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赤と黒で構成された、巨大な流線のルックスが、すごいインパクトだ。
天気の理由もあるけれど、なんか、その佇まいが凄い。
その凄いものが、ただ、ワーキャー言うだけの目的で作られているという事実
(36億円投資して作ってるんですって)
そして、そういうビジネスをやっている企業存在を考えさせられた。
すると、「まあ、ええじゃないか」という社長の言葉が聞こえてきた。
面白いもの作れば、みんな遊びにくるわけだ。
それで「ええじゃないか」。

座席は足がぶらんぶらん型で
胸を押さえ付ける形で、背中がシートに固定される。
レールのループやひねりで回るだけじゃなく
座席自体もぐるぐると回転するという新体験をサポート。
レールの左右に座席があるため、足下にはなにもない。
そもそもスタートから、後ろ向きで発進する。
最初から反則技だ。
後ろ向きに上がっていって、どんどん上がっていって
そのまま後ろ向きに落ちるかと思ったら、フェイントで
座席は前回りで前落ち…から、後ろ回り。
なにがどうなっているのか、わからないまま
ぐるーん、ぐるーん、ごろーん、ぐりーんと
回転と落下のパラダイス銀河。

ジェームスブラウンとマラドーナの喧嘩に遭遇したような
どうしていいかの戸惑いの中、終了。
新体験だけに、「新体験」という衝撃のみで終わってしまった。
「構造を理解するぞ!」と、続けて3回乗ったんだけど
2回目以降のほうが楽しめた。
脳が慣れてくるというか、落ち着くからなのかしら。
その後、「FUJIYAMA」「ドドンパ」と連続して
コンセプトの異なるコースターに乗り
それによって、個性が明確になった。

「FUJIYAMA」は、96年オープンのキングオブ・スタンダード・コースター。
それから5年後に登場した「ドドンパ」は、加速度ビューンのインパクト。
さらに5年後、FUJIYAMAから10年後の今年、「ええじゃないか」がオープン。
で……「ええじゃないか」のコンセプトってなんなんだ?
ループやひねりでグルグル回転に加えて、シート自体も回転の
四次元回転パラダイス銀河(まだ言ってる)は、すごい。
すごいが、「すごい!」という言葉以外、うまく表現することができない。
それで付けたのだろう。
そのコースターの名前は、『ええじゃないか』。

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巨大なイカみたいにも見える。
と、思っていたら、もらったお土産の一つが「スルメイカ」。
「ええじゃな・いか」だから、イカってこと?
ま、「ええじゃないか」。(しつこい)


Posted by eno at July 07, 2006 08:04 PM


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