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November 23, 2004


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いま、会いにいきます

さっき、『いま、会いにいきます』をカミさんと観てきた。
昨日から今朝まで、いっぱいの仕事でバタバタでドタバタで
「いま、メール送ります」とか「いま、デザイン上がりました」とか
ずっとそんな状態だったんだけど、そのまま寝ずにVirgin Cinemas。

六本木ヒルズ、オープン時の「シャキ!」っとしたところが
だんだんとなくなってきてますね。
ま、あのブランドを維持するのって、大変だと思いますが。

で、観たんですが
これ、すごい映画ですよ。
正確に言うと、すごい脚本ですよ。
いや、もっと正確にいうと、すごい原作ですよ。

ちなみに、ネタバレはしませんので、読んでいる人は
そのまま、安心してお読み続けください。

で、なにがすごいって
これ、完全女性向け作品。
いや、うまく言えないなあ。
女性向け作品ってあるじゃないですか、他にもいっぱい。
だけど、そういうのとレベルが違う。
段違い。

ちょっとそういう書き方しちゃうと、冷めた感じになっちゃうけれど
「こういう要素が女性は弱い」というのあるじゃないですか。
ラブストーリーで。
ネタバレしたくないんで、あまり詳しく書けないんだけど
「うん、わたしがしっかりしなくちゃ」観点とか
「あぁ、わたしはこういう定めなのね」運命とか
「でも、わたしはあなたのことを」選択肢とか。
そういうの、いっぱいあるじゃないですか。
きっと、物書きの学校とかいくと習うようなこと。
習わないかもしれないけれど。
で、例えば、そういう
「女性向け愛情もの、ストーリーライティングポイント」
の代表的なのが20あるとしたら
18とか19、入ってますよ、この映画。

普通、書けないですよ。
その要素を例えば、全部ノウハウがあったとしても
ストーリーにはならないですよ。
しかも、全部モロじゃないんです。
モロなところもあるけれど、絶妙に微妙なあじさいの花。

例えば、逆でもあるじゃないですか、男性でも。
男性向け作品というか、女性からすれば「まあね」みたいなの。
いわゆる男っぽいロマンティックな要素とか
またまた、仕事でも恋愛でもサクセスさ、とか。
それなんですよ、それ。
その女性版。
それが、いっぱい詰まってる。
あまりにも、見事すぎて、客観的に映画を観てしまった。
ハマれなかった。
感心&関心事が多くて。

ということで、女性にはかなり強くオススメします。
まあ、女性にもいろんな人がいるんで
「なんじゃよこれ、ぷん」みたいな反応の人もいるかと思いますが
わざわざ邦画を観に行って、「やっぱ日本の映画はねぇ」とか
好んで恋愛映画を観に行って、「ラブストーリーって単純よねえ」とか
そういう、ハワイに行って、「なんでこんな日本人が多いんだ」的な
性格の人は、素直にハマれないかもしれませんが
まあ、映画なんで、ちょろちょろ気にするより、どっぷりと
泣いちゃったほうが得ですよ、奥さん。
あるいは、お嬢さん。

『いま、会いにいきます』
これ、ダブルミーニングなんですな。
中村獅童のモノマネ、しばらくやってようっと。


Posted by eno at November 23, 2004 04:34 PM


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